2023/12/21

落葉したイワガラミ蔓に現れたコガタスズメバチの古巣

2023年3月下旬 

民家の壁面緑化のために植栽された蔓植物のイワガラミが冬に落葉すると、コガタスズメバチVespa analis insularis)の古巣がぶら下がっていました。 
地上からの高さは、目測で7〜8mぐらいでしょうか。
コロニーは晩秋に解散していて空き巣です。
激しい風雪が吹きすさぶ長い冬の間にコガタスズメバチの古巣が壊れたり落ちたりしなかったのは驚きです。
紙(パルプ)製なのに強度はしっかりしていることが分かります。 
春になるとイワガラミの若葉が芽吹き始めました。
@東壁の緑化
2023年4月上旬 

発見から数日後に古巣を蔓ごと採集させてもらいました。
外皮の一部は剥がれてしまいましたが、ほぼそのまま採取できました。

巣口は外皮側面の外向きに開口しています。
イワガラミの細い木質の蔓が巣内を貫通していました。
外皮が少し損傷したおかげで、内部の構造が垣間見えました。
3層の巣盤が作られていました。

巣口付近の外皮を大きく食い広げられた形跡があります。
晩秋にオオスズメバチの襲撃を受けたのか、それとも鳥に食害されたのかな?




採集直前の写真は撮り忘れてしまいました。
15cm定規を並べて置く
裂け目の下部からコガタスズメバチ成虫の死骸?が覗いて見える。

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