2026/09/23

身繕いしてから飛び立つアカハネムシ♂

 

2025年5月上旬・午後12:40頃・晴れ 

平地のスギ植林地で林床に生えたオオウバユリの葉の縁に乗って 
アカハネムシ♂(Pseudopyrochroa vestiflua)が日光浴しながら念入りに身繕いしていました。

初めて撮る虫でしたが、Googleレンズの画像認識でアカハネムシと判明。 
アカハネムシは触角の形状に性的二型があり、この個体は櫛歯状の触角をもつので、♂と分かります。 
表面積の大きな櫛歯状の触角で♀が放つ微量な性フェロモンを嗅ぎ当てるのは、蛾の仲間と似ています(収斂進化)。

アカハネムシ♂は左前脚を口で舐め、左の前脚と中脚を擦り合わせていました。 
次は右側も同様に身繕い。 
自慢の触角は掃除しなかったのが意外です。 

赤い鞘翅は腹部全体を覆わず、腹端が少し露出しています。 
大顎よりも口髭がかなり長いです。 
幼虫は肉食性らしいのですが、成虫の口器はあまり発達しておらず、花蜜や花粉、樹液などを摂食するらしい。 

ようやく化粧を済ませたアカハネムシ♂は、翅をパカッと広げて飛び去りました。
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
腹背は黒色でした。 
広げた後翅も黒く、焦げ茶色の翅脈が密にありました。


【考察】
アカハネムシは体内に毒を持ち、赤と黒の目立つ体色が捕食者に対して警告色になっています。
外見が似ているベニホタル類と互いにミューラー型擬態の関係にあると考えられています。
ベーツ型擬態の話とは違って、「アカハネムシ(Pseudopyrochroa vestiflua)の擬態モデルはベニホタル(Lycostomus modestus)だろう」みたいな言い方はできません。
また、アカハネムシが持つ毒はベニボタルの毒とは成分が違うらしい。
ツチハンミョウの死骸からカンタリジンを摂取して溜め込むらしく、♂は♀への求愛給餌に使うとのこと。 
本当なら、ぜひ観察してみたいものです。

ChatGPTを相手に長々と問答を繰り返し、かなり勉強になりました。

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