2024/06/24

スギ防風林でタヌキ専用の溜め糞場を通り抜けるニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年10月上旬〜中旬

スギ防風林にあるホンドタヌキNyctereutes viverrinus)専用の溜め糞場wbcを見張っている自動センサーカメラに写ったニホンアナグマMeles anakuma)の記録です。 


シーン0:9/25・午後15:01(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
 動画冒頭の赤丸で示したのは、スギ林床に点在する2つの溜め糞場です。 
奥にある溜め糞はかなり規模が大きいです。 
 実は更にもう一つの糞塊が画面のすぐ左外にあるのですが、監視カメラの画角内に収まりませんでした。 
 更に、画面の右外にはすぐアナグマ専用の溜め糞場stmpがあります。 
 2種の溜め糞場を同時に監視したら面白そうですけど、限られた台数のトレイルカメラでやりくりしているため、実現できていません。 


シーン1:10/3・午後22:56(@0:05〜) 
右から来たアナグマが地面の匂いを嗅ぎながらwbc-1の周囲をぐるっとひと回りして、右へ戻りました。 
自分たち専用の溜め糞場stmpへ向かったのかもしれません。 
この間、一度も立ち止まりませんでした。 


シーン2:10/11・午後18:19(@0:26〜) 
右から登場したアナグマが、急に駆け出して獣道を手前へ向かってきました。 
トレイルカメラに驚いたのなら、向かって来るはずはありません。 
独り遊びで駆け回る幼獣なのかな?
(幼獣が育って私にはもう成獣との見分けがつかなくなりました。)
アナグマの逃走シーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:40〜) 

ところで、画面の左上で白くて小さな点が思わせぶりに動いています。 
奥の茂みに潜んでいる別の獣の目が光っているのかと初めは思ったのですが、どうやら手前の空中に浮遊していることから、クモの糸の粘球(またはクモ本体?)が赤外線を反射しているようです。 
アナグマが逃げ出すほど驚いた理由は、まさかこれではないでしょう。 


【考察】 
今回も、タヌキ専用の溜め糞場wbcでアナグマが対抗して自ら排便(強烈な匂い付け)することはありませんでした。 
溜め糞エリアをホンドタヌキとニホンアナグマで共有しつつも、相互不可侵の紳士協定が成立しているようです。 


つづく→

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