2021年4月下旬・午後14:10頃・くもり
果樹園で訪花昆虫を観察するのが今春のテーマです。
最近のリンゴ園はほとんどハウス栽培のようなもので、果実が育つ間は寒冷紗?やネットで木全体を覆っています。(鳥害対策?)
しかし花が咲く時期は授粉を助けるハナバチ類が自由に訪花してくれるように、覆いをかけずに開放状態にしてあります。
白い花が満開に咲き乱れるリンゴ園の横を通りかかった時に重低音の羽音が近くで聞こえました。
忙しなく飛び回るので、1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。(@1:23〜)
リンゴの花の手前でホバリング(停空飛翔)しながら、身繕いすることがありました。(@2:06および4:50)
逆光の条件でクマバチを撮ったので、初めは性別不明でした。
写真ならストロボを焚けば逆光を克服できるのですが、動画派は編集時にひと工夫が必要です。
いつものようにコントラストを上げると、逆光条件では被写体の影が強調されて黒く潰れてしまいます。
単純に画面全体の明るさを上げると、不自然に白飛びする部分が出てきてしまいます。
今回初めて動画編集ソフト(Kdenlive)でトーンカーブを調整して逆光を補正するテクニックを試してみました。
具体的なやり方はYouTubeでチュートリアル動画が多数公開されているので助かりました。
良い時代になったものです。
逆光補正の結果、蜂が正面を向いた瞬間に、頭楯が白い雄蜂♂と判明しました。
複眼も大きく発達しています。
後脚の花粉籠が空荷に見えたのですけど、雄蜂♂は集粉しませんから花粉籠が無いのも当然です。
逆光補正がこんなに簡単で効果抜群なら、他の動画でも手直ししたい作品が沢山あります…。
余談ですが、同じ日に別の場所でホバリング(縄張り占有飛翔)するクマバチの雄蜂♂を複数見ています。(今季の初見日)
クマバチは雄性先熟ですから、♀が羽化する前に♂が栄養補給しているのでしょう。
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