2021年4月中旬・午後15:40頃・晴れ
しかしよく耳を澄ますと、モズらしくない奇妙な鳴き声です。
※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
撮影中はヒバリの囀りを真似しているのかと思ったのですが、動画で何度も聞き直すとカワラヒワ♂(Carduelis sinica)の鳴き真似でしょう。
前半はツバメ(Hirundo rustica)の鳴き真似と思われます。
もしかするとムクドリの鳴き真似も混じっていますかね?
絶対音感の無い私は鳥の鳴き声の聞きなしも苦手なので、間違いなどありましたらコメントお願いします。
このとき、鳴き真似のモデルとなった種類の鳥はモズ♂の周囲におらず、反応を見れなかったのは残念です。
【追記】
大庭照代『鳴き真似の世界:鳥類の音響擬態』という総説を読むと、
残念だが日本では私の知っている限り、またモズを丁寧に観察する人々の間でも、モデルの鳥がモズの鳴き真似に誘い出される様子は観察されていない。 (『擬態―だましあいの進化論〈2〉脊椎動物の擬態・化学擬態』p109より引用)
私が想像するに、♀に対する求愛歌(囀り)として鳴き真似のレパートリーを誇示するように熱唱していたと思うのですが、実際に近くでモズ♀が聞いていたのかどうか不明です。
鳴き真似中のモズ♂は腹話術のように嘴をしっかり閉じているので、ほとんどリップシンクロしていません。(嘴の動きと鳴き声がほとんど一致しない。)
百舌鳥はその名の通り鳴き真似の名手で、一流の腹話術師でもあることが分かりました。
モズ♂の鳴き真似を声紋解析してみたいのですが、風切り音と私の背後を流れる用水路の水音がピンクノイズとなってきれいな声紋が得られそうにありません。
最後にモズ♂は白い糞をポトリと1滴排泄すると止まり木の枝で方向転換し、飛び去りました。
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