2021/03/18

ニセアカシアの葉を食べる体内寄生されたナシケンモン(蛾)終齢幼虫【10倍速映像】

 

ナシケンモン(蛾)の飼育#5

▼前回の記事 
体内寄生で運動機能が侵されたナシケンモン(蛾)の終齢幼虫
2020年10月下旬・午後・室温19.3℃・湿度42% 

ナシケンモンViminia rumicis)の幼虫は好き嫌いの少ない広食性らしいので、近所で適当に採取してきたヨモギ(キク科)およびニセアカシア(マメ科)を与えてみました。 
食餌植物リストに含まれているヨモギの葉に食いついたものの、チビチビとしか食べてくれません。(映像なし) 

被寄生終齢幼虫は次にニセアカシア(別名ハリエンジュ)の小枝に移動すると、小葉を味見。 
すると、これまでに与えた食餌植物の中で一番気に入ってくれたようです。 
チビチビと食い散らかすのではなく、しっかりと蚕食するようになりました。 
ベニバナボロギクやヨモギの葉よりも癖が無くて(含まれる毒が少ない)美味しいのかもしれません。 

後半は微速度撮影したので、10倍速の早回し映像をご覧ください。(@3:13〜) 
細い枝の下面にしがみついて食事するナシケンモン幼虫が上半身を精一杯伸ばしても小葉の下までは口が届かないために、食べ残した葉の下半分は捨てる(切り落とす)ことになります。 
ニセアカシアの葉は薄いので、葉縁にしがみつくと幼虫の体重を支え切れないのでしょう。 
腹脚で枝先にしがみついたまま上半身をねじり、胸脚で掴んだ小葉を食べています。
ナシケンモンの越冬態は蛹らしいので、今季中に営繭を観察できるはずです。 


 

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