2023年12月中旬〜下旬
シーン0:12/11・午後14:11・くもり(@0:00〜)
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。
平地のスギ防風林にある「根曲がり巣穴」を自動撮影カメラで見張っています。
ここでニホンイタチ(Mustela itatsi)が越冬していることが後に判明しました。
杉の木が強風で奥に向かって根こそぎ倒れ、その巻き添えを食った落葉性広葉樹の幼木が毎年の積雪の重みで捻じくれた「根曲がり」の樹形に育ちました。
巣口の手前に見える赤い実は、地表を這って伸びてきたツルウメモドキという蔓植物です。
初冬の根雪が積もる前後に登場した小鳥たちの様子をまとめました。
鳥の種類ごとに別々の動画に切り分けたかったのですけど、古いトレイルカメラをだましだまし使っているせいで鳥の体色が分からず、しっかり見分けられません。
複数種が混群で登場することも多く、おそらくカラ類だと思われます。
同定を諦めて、まとめて紹介することにします。
自信をもって見分けられたヤマガラだけは、別の記事にしました。
関
連記事(同所同時期の撮影)▶ 根曲がり巣穴の横でスギ倒木の根っこが気になる初冬のヤマガラ【冬の野鳥:トレイルカメラ】
シーン1:12/13・午後15:13(@0:03〜)
ヒガラ(Periparus ater)らしき小鳥が登場。
シーン2:12/14・午前10:54(@0:08〜)
シジュウカラ(Parus minor minor)が群れで登場。
根曲がり巣穴のすぐ近くで、土が付いたままのスギ風倒木の細根をあちこち啄んだりしています。
後半は奥の茂みに逃げてから羽繕いしました。
シーン3:12/14・午前10:56(@0:57〜)
シジュウカラの群れの他に、地味な(焦げ茶色の?)小鳥が登場しました。
ミソサザイ(Troglodytes troglodytes)ですかね?(あまり自信なし)
ミソサザイといえば山地の渓流の近くで見かける小鳥だという認識だったので、こんな平地の防風林で見れるとは意外でした。
ミソサザイがシジュウカラと混群を形成するという話は聞いたことがありません。
根曲がり巣穴の巣口にいきなり現れたということは(@1:12〜)、まさか恐れ知らずのミソサザイがそれまでイタチの巣穴の中に潜んでいたのでしょうか?
あちこち啄んでいます。
シーン4:12/14・午後13:37(@1:23〜)
ミソサザイと思しき小鳥が単独で現れ、スギ風倒木の根際で餌を探し回っています。
シーン5:12/14・午後13:44(@1:28〜)
ミソサザイ?が再登場。
シーン6:12/17・午前9:50(@1:34〜)
朝からみぞれが降っていました。
ミソサザイらしき小鳥が、根曲がり巣穴から外に出てきました。
身の危険を感じておらず、落ち着いた様子です。
捕食されなかったということは、巣穴の主であるイタチは留守だったのでしょう。
鬼の居ぬ間に、ミソサザイが根曲がり巣穴を塒 としていたのかもしれません。
尾羽根を上下に振り立てながら巣口周囲をあちこち移動し、左へ飛び去りました。
シーン7:12/20・午後12:29(@1:47〜)
暖冬だったのですが、ようやく根雪が一気に積もりました。
小鳥の群れが忙しなく飛び交ったり、採食したりしています。
カラ混群ですかね?
鳴き声は聞き取れませんでした。
シーン8:12/20・午後13:43(@2:04〜)
積雪が逆光となり、暗すぎてよく見えないのですが、小鳥がスギ風倒木の根際の穴というか隙間に潜り込んで餌を探しているようです。
風雪をしのげるシェルター(安全な隠れ家)を探しているのかもしれません。
シーン9:12/21・午前8:13(@2:18〜)
翌朝には新雪が積もっていました。
小雪がちらつく中を、小鳥が飛んですばやく横切りました。
ツルウメモドキの赤い実を食べる野鳥がまったく居なかったのが不思議でした。
餌としてあまり好まれないのでしょうか?
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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