2021/05/12

マガモ♂の求愛誇示 その3:♂同士の小競り合いなど(冬の野鳥)

 

2020年11月中旬・午後15:25頃・くもり 

西日が射す夕方の川でマガモ♀♂(Anas platyrhynchos)の群れが求愛ディスプレーを繰り広げています。 

♂が水はね鳴き、そり縮み、見せかけ羽繕いを披露しています。 
ただし、どの♀個体に対するアピールなのか私には不明でした。 

突進遊泳(しぐま造語)は♀♂共にやっていました。 
♀の「突進遊泳」は♂をけしかけているのだそうです。 

♀の行動でもう一つ気になるのは、♂の後を斜め後ろから追いかけるように川面を遊泳しながら、閉じた嘴で水面を斜めに漕ぐような仕草です。 
自身の左右どちら側にでも嘴を水面に差し込んで漕いでいます。 
このとき嘴を閉じたままなので、水面採食行動ではなさそうです。 
私が見る限り♀しかやらないので、一種の求愛誇示(おそらく♂へのけしかけ)だと思います。 
「嘴漕ぎ遊泳」と勝手に造語してみました。 

求愛の合間に夕方の行水を始める♀♂個体がいました。 
水浴も求愛誇示(アピール手段)のレパートリーのひとつなのでしょうか? 
それならもっと頻繁にやる気がします。 

群れのあちこちで色んな行動が並行して巻き起こるので、1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみます。(@1:55〜) 

♂同士の小競り合いもときどき勃発しました。 
背後から近づく♂に驚いて♂が慌てて飛び退くように逃げました。(@3:54) 
背後で羽繕い(見せかけ羽繕い?)していた♂が急に振り向くと、背後に居たライバル♂を軽く追い払いました。(@5:00) 
それと同時に、♀に一番近く(背後)でぴったりマークしていた別個体♂(おそらくα♂)が♀の右にいる♂に嘴でつつくような素振りを見せて「俺の♀に近づくなよ!」と牽制しました。

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