2014/09/02

カシワマイマイ(蛾)幼虫の木登り



2014年6月下旬

里山の雑木林で伐採した枝を積んである土場をカシワマイマイLymantria mathura aurora)の幼虫が徘徊していました。
動かなければ完璧な保護色で見つけられなかったことでしょう。
やがてスギの木を登り始めました。
スギは本種の食餌植物ではないので、終齢幼虫が蛹化する場所を探し歩いているのでしょうか。
未採寸、未採集。


【追記】 安田守『イモムシの教科書』によると、
(カシワマイマイの幼虫は)長い毛束がいくつも飛び出す特徴的な姿をしているが、枝や幹に静止していると意外なほど目立たない。褐色の体色に加えて、刺毛や毛束の存在が体の輪郭をぼかしているからだ。 (p128より引用)
ヒトが着用する本格的な迷彩服のギリースーツでも、体の輪郭を分かりにくくするために大量の毛束を身にまとうことがあります。
これも隠蔽的擬態の応用です。


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