2025/10/20

ニホンアナグマ母子家族(幼獣3頭)の暮らし:7月下旬〜8月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月下旬〜8月上旬 

平地の二次林でニホンアナグマ♀♂(Meles anakuma)の営巣地(セット)を2台のトレイルカメラで見張っています。 
 この時期に撮れた、母親♀と当歳仔(幼獣)3頭の暮らしぶりをまとめました。 

特筆すべき行動は個別の記事で紹介済みなので、今回の動画はその残り物になります。 


シーン0:7/22(@0:00〜) 
シーン1:7/23(@0:07〜) 
シーン2:7/27(@1:40〜) 
シーン3:7/28(@3:20〜) 
シーン4:7/30(@9:46〜) 
シーン5:8/2(@15:45〜) 
シーン6:8/3(@20:27〜) 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


明るい昼間に見る体色(毛皮の色)は基本的に、母親♀が焦げ茶色で、幼獣は薄いクリーム色です。 
幼獣は成長とともに少しずつ換毛しているのか、茶色が少しずつ濃くなってきました。 
泥で汚れた幼獣個体は、成獣と間違いそうになります。 

離乳してだいぶ経つので、母親の乳房があまり目立たなくなってきたような気がします。 
夜の暗視映像で見ると、赤外線を反射する左右の目の大きさが母親♀だけ違う(右目<左目)ことで見分けられます。 

相変わらず幼獣は昼も夜も遊びに明け暮れています。 
取っ組み合いや追いかけっこをして遊んでいます。 
幼獣同士で遊ぶだけでは飽き足らず、母親♀に突っかかって行って挑発し、遊びに誘うことが増えました。 


フジの葉の自励振動

 

2024年7月中旬・午後12:00頃・くもり 

里山の林道脇に立つスギ(杉)の木にフジ(藤、別名:ノダフジ)の蔓が巻き付いて育っていました。 
ノダフジの奇数羽状複葉が風で揺れています。 
すべての葉が一斉に揺れるのではなく、一部の葉だけが長時間、自励振動していました。 
葉柄に弾性があるために、力が加わると振動するのですが、ある角度で一定の微風を与えると振動が減衰しなくなります。 


関連記事(2年前の撮影)▶ イタヤカエデの葉は自励振動しやすい?
フジの蔓は下から上に左巻きで伸びる。左肩上がりに登っていれば左巻き。

2025/10/19

ウメの種子をすべて持ち去った後も空の給餌箱に未練がましく通う野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年7月下旬

シーン1:7/25・午後23:45・夜霧(@0:00〜) 
給餌箱に残っていたウメ(白梅)の種子の最後の1個を野ネズミ(ノネズミ)が持ち去ったようです。 
(動画を1.5倍に拡大しても、動きが速くて口元に種子の有無は確認できず。) 
なぜ最後の1個を搬出したと思ったかと言うと、これ以降、野ネズミの行動パターンが変化したからです。

しばらくすると、野ネズミは倒木を右から駆け上がり、餌箱に入りました。 
しかし中は空っぽだったらしく、戸惑って周囲を探索しています。
倒木を右往左往したり、下を覗き込んだりしています。 


シーン2:7/26・午前0:36・小雨(@0:41〜) 
日付が変わった深夜、野ネズミが再び餌箱に来たものの、空っぽなので未練がましく右往左往してから、倒木を右に降りました。 
右下隅の林床をゆっくりウロチョロしています(探餌徘徊)。 


シーン3:7/27・午後22:45(@1:05〜) 
翌日も晩遅くに野ネズミが現れ、巣箱の中を点検しています。 
倒木上を右往左往し、下の林床を見下ろしました。 
倒木から右奥の林床に降りて、右下をうろつく野ネズミの目が白く光って見えます。 


シーン4:7/31・午前0:31(@2:05〜) 
4日後の深夜、久しぶりに野ネズミが給餌箱に戻ってきました。 
定期的に餌箱を再訪して、念のために餌の有無を確認しているようです。 


【考察】 
おそらく同一個体だと思うのですが、「宝の山」を見つけた野ネズミは、成功体験がしばらく忘れられないようです。 
餌箱が空っぽになっても、何度も戻ってきました。
野ネズミの記憶力が良いことを物語っています。
まさにこれが、餌付けされた状態です。
餌箱が空っぽのままだと、次第に野ネズミの訪問頻度は減っていきます。

私が給餌した39個のウメの種子はすべて野ネズミが持ち去りました。 
その場で(餌箱内で)食べたのは一度もありませんでした。 
容器が深くて採食シーンが撮れなかっただけという可能性もあります。 
しかし後日に現場入りした私が給餌箱を調べると、中は空っぽで、ウメの種子を割った食べ残し(食痕)などは残されていませんでした。 

持ち去ってどこかに隠した(貯食した)後は、ウメの固い種子を割って(穴を開けて)中の仁を食べたはずですが、青酸配糖体の毒であるアミグダリンに対して野ネズミは耐性(解毒のメカニズム)をもっているのかもしれません。 
最悪の場合、ウメの種子を調子に乗って食べすぎた野ネズミが青酸中毒で死亡して、餌箱に来なくなることも想定していたのですが、無事でした。 
熟して枝から落ちた梅の核果に含まれるアミグダリンの量が野ネズミの致死量に対してどれぐらいなのか、果実が熟していれば毒性は失われるのか、専門家に調べてもらいたいところです。 


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