2026/08/26

ブタナの花蜜を吸い飛び回るキアゲハ♀春型【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2026年6月中旬・午後12:50頃・くもり 

里山の山頂広場に咲いた帰化植物ブタナ(ヨーロッパ原産の外来種)の群落で春型のキアゲハ♀(Papilio machaon hippocrates)が忙しなく訪花していました。 
ともに普通種ですが、意外にもこの組み合わせは初見です。 
カメラのピントを合わせるのが難しい…。

花から花へ忙しなく飛び回り、吸蜜中も翅を翅を小刻みに羽ばたかせています。 
ブタナの細長い茎の天辺にある頭花に留まると、キアゲハの体重でも茎がしなって姿勢を崩すので、羽ばたき続けることでバランスを保っているのです。 

キアゲハ♀がブタナの花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:26〜) 
翅表が全体的に暗色ではないので、まだ春型です。 
腹端を横から見た形状から、♀と判明。 


街なかならともかく、本来は生物多様性が高いはずの里山でも帰化植物のブタナが占有しているという事実は深刻です。 
山頂広場をヒトが草刈りで撹乱しているので、在来種の植物は育ちにくく、この結果は自業自得です。 
キク科のブタナは綿毛(冠毛)を使った風散布で種子の分布を広げます。 
こんな山頂まで平地からブタナの種子が飛んで来るでしょうか? 
台風だったら、あり得るかなぁ?
まさか誰かが「殺風景で寂しいから黄色い花を咲かそう」と、無神経な「善意」でブタナの種を撒いたのかな?と疑ってしまいます。
平地から飛んだ種子が山頂まで一気に辿り着くのは難しそうだと思ったのですが、山道に沿って毎年少しずつ標高を上げたのかもしれません。

森昭彦『帰化&外来植物 見分け方マニュアル950種』でブタナについて調べると、ブタナが孕む外来種問題のジレンマを筆者は喝破しておられました。
・草刈りしても根が残れば再生する
・なかなか手ごわい相手である。(中略)蜜源植物でもあるため、ハチなどの昆虫は嬉々として集まり(中略)、地元の生物多様性を、植物界の多様性を打ち砕く本種が支えているのもまた事実。
(p628〜629より引用)


関連動画(訪花昆虫などをまとめたプレイリスト)▶  ブタナに来る生き物たち


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