2023年9月下旬・午前11:55頃・晴れ
里山の草に覆われた斜面で褐色型のオオカマキリ♀(Tenodera sinensis)が笹の葉(種名不詳)の上に乗っていました。
周囲でヤマハッカの群落が花を咲かせているので、オオカマキリ♀は訪花昆虫を狙って待ち伏せしているようです。
虫が近くに来る度に向きを変えて、狙いを定めます。
ヤマハッカの花畑では実際にキムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)やシロオビノメイガ(Spoladea recurvalis)などが吸蜜していました。
関連記事(同所同日の撮影)▶
オオカマキリが狩りをする瞬間が撮れるのではないかと期待して、ハイスピード動画に切り替えて長撮りしてみたものの、獲物がカマキリの手が届く射程距離になかなか入ってくれません。(その映像は退屈なので割愛)
シロオビノメイガがヤマハッカの花から飛び立つと、オオカマキリ♀はそっちを見ました。
遂に、オオカマキリ♀が待ち伏せしている笹の葉の近くに咲いたヤマハッカの花にクマバチが飛来しました。
耳を澄ますと、クマバチが羽ばたく重低音の羽音♪が聞こえます。
オオカマキリ♀は笹の葉の縁から身を乗り出して鎌を素早く一閃しました。
カマキリがぶら下がるようにササの葉陰に隠れてしまったので、狩りの成否を見届けられませんでした。
私がなんとか撮影アングルを変えて草むらの隙間から覗き込むと、オオカマキリ♀は獲物を捕食していませんでした。
右の鎌を舐めて掃除し始めました。
クマバチの羽音が鳴り続けていますし、狩りは失敗だったようです。
もしもクマバチ♀がオオカマキリ♀の鎌で捕らえられたときに毒針や大顎で反撃するかどうか興味があったのですが、間一髪で天敵から逃げ延びたようです。
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