2023年9月中旬・午後15:00頃・晴れ
山麓の農村部で道端の電柱の天辺にノスリ(Buteo japonicus)が止まっていました。
周囲の田畑に潜む獲物を眼光鋭く探しています。
動画の冒頭で被写体に合焦する前に、ノスリが尾羽を上げながら前傾姿勢になり後方に勢い良く脱糞しました。
白くて柔らかそうな羽毛が毛羽立っているということは、換羽の途中なのかな?
しかし、あまり羽繕いをしませんでした。
私がしつこく動画撮影すると警戒して飛び立ち、少し離れた別の電柱に止まり直す、という行動を何度も繰り返します。
最後も電柱から飛び立つ瞬間を撮り損ねましたが、遠く離れた電柱に向かって飛ぶ様子を流し撮りできました。
ノスリが飛び去るシーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@3:29〜)
広げた翼の下面が黄色いノスリを初めて見ました。
これはノスリ幼鳥の特徴または換羽中の特徴なのかと思ったのですが、『フィールドガイド日本の猛禽類vol.04ノスリ』という専門的な図鑑を紐解いて調べても、そのような記述はありませんでした。
参考ブログ:ノスリ幼鳥 共通の特徴は | 南紀ロマンチックワールド
虹彩が淡黄色で、翼角近くの暗色パッチ(矢印)が小さくて隙間が多い特徴は幼鳥に共通しています。 また、ノスリ腹巻と言われる腹部の暗色班、幼鳥は縦班だけが集まって腹巻を形成しています。(ブログ記事より引用)
秋の陽射しに照らされる角度によって、たまたま真っ黄色に見えただけとは考えにくいです。
ヒトの柑皮症(ミカンの食べ過ぎで皮膚が黄色くなる症状)のように、このノスリも何かおかしな餌を食べてしまい、羽根が黄色く染まった可能性もありますかね?
鳥に黄疸の症状が出ることはあるのか?と思いついてネット検索してみると、羽の黄色化(はねのおうしょくか)を解説した小鳥専門病院のサイトがヒットしました。
肝機能障害や高脂血症、甲状腺疾患などに付随して見られる。黄疸の際の色素である黄色い色のビリルビンが羽に沈着して黄色い羽になると言われている。肝機能障害の場合、「嘴の過長」や「嘴、爪の出血斑」が見られる事もある(3兆候)。別名「Yellow Feather Syndrome(YFS)」とも言われる。
インコやオウムの羽根が黄色くなると、腎機能の低下や老化が疑われるそうです。(猛禽でも当てはまるのかどうか不明)
今回のノスリで眼球が黄色くなっていたかどうか、遠くて分かりませんでした。
私はノスリの個体識別ができていませんが、このエリアを縄張りとする顔馴染みの個体のはずです。
翼の下面が黄色い個体に出会ったのは、後にも先にもこのときだけなのが不思議です。
よそ者のノスリが迷い込んできたのかな?
ノスリは羽ばたきと滑空を交互に繰り返して飛び去り、遠くの電柱の天辺にフワリと止まり直しました。
着陸前に、一旦高度を下げてから急上昇によって減速する様子がいつ見ても格好よくて惚れ惚れします。
着陸直後は尾羽を少し下げて左右に振り振り。
今回観察している間にノスリは鳴き声を一度も発しませんでした。
【アフィリエイト】
0 件のコメント:
コメントを投稿