2024年11月中旬・午後14:00頃・晴れ
山麓の水路沿いの草地に咲いた野菊(種名不詳)の群落で、あまり見慣れないハエが訪花していました。
背側から撮ると口吻の伸縮があまり見えませんが、花蜜や花粉を舐めているようです。
翅に特徴的な斑紋があります。
このハエの名前が知りたくて、写真に撮ってGoogleレンズで画像認識してもらったのですが、まるで見当外れの回答しか返ってきません。
これはAIのハルシネーションというよりも、そもそもAIの学習データとなる写真が不足しているマイナーな(人気がない)分類群の生き物でよくあることです。
実は過去に自分で撮っているような気がして、自分の写真フォルダを見返してみました。
すると、一昔前に同じ状況で撮っていました。
関連記事(11年前の撮影)▶ 野菊の花蜜を吸うナカグロヒラタヤドリバエ暗色型
このハエの性別について、Gemini AIの回答がこちら。
一般的なハエの仲間(多くの有弁類など)に見られる「オスは複眼が接し、メスは離れる」という特徴は、この**ヒラタヤドリバエ属(*Ectophasia* 属)には当てはまりません**。このグループは雌雄ともに複眼が離れている(離眼型)ため、顔の正面だけで判別するのは困難です。しかし、ナカグロヒラタヤドリバエの場合、**「翅の模様」と「腹部の形状」**に顕著な性的二型があるため、今回の写真からでも**オス**であると判断できます。### 雌雄を見分けるポイント* **翅の斑紋(最も分かりやすい違い)*** **オス:** 翅の基部から中央にかけて、**非常に広範囲で濃い黒褐色の紋**があります。今回送っていただいた写真は、翅の半分近くが黒く染まっており、これは典型的なオスの特徴です。* **メス:** 翅の模様はオスほど発達せず、透明な部分が多いか、紋があっても限定的です。* **腹部の形と色*** **オス:** 腹部がより幅広く、扁平(ひらぺったい)です。色は明るいオレンジ色が強く出ることが多いです。* **メス:** オスに比べると腹部はやや細身で、黒色部がより目立つ傾向があります。* **尾端の構造*** メスには産卵のための構造がありますが、吸蜜中の写真では翅に隠れて見えないことが多いです。### 結論お写真の個体は、**翅の黒色斑が極めて大きく発達していること**、および**腹部が横に広くオレンジ色が鮮やかであること**から、**ナカグロヒラタヤドリバエのオス**と見て間違いありません。この属は、翅の模様そのものがオス同士のディスプレイや種族識別に重要な役割を果たしていると考えられています。
蝶や鳥など人気がある生き物については、AIによる写真鑑定の精度は充分に高いのですが、まだ偏りがあります。
博物学の分野でAIがもっと賢くなるためには、とにかく膨大な学習データが必要です。
あまり人気がないマイナーな虫でも、ブログやSNSで写真や動画をコツコツと投稿して下さる有志が増えると、AIはもっと便利になり、ささやかながら人類に貢献できます。
何も新種の発見にこだわる必要はなくて、二番煎じの写真でも良いのです。
【アフィリエイト】
0 件のコメント:
コメントを投稿