2024年12月上旬
シーン0:12/2・午後12:09・晴れ・気温24℃(@0:00〜)
郊外で農地の端にぽつんと立っているカキノキを自動撮影カメラで見張ることにしました。
これまでは、この木の下で落果を食べに来る野生動物を狙ってみました。
今度は木登りして樹上採食する動物や飛来する野鳥も撮り逃がさないように、なるべくカキノキの全体が画角に収まるように、少し離れた位置から広角で撮ることにしました。
これでもカキノキの天辺(梢)は画角の外に切れてしまいました。
落葉した枝には熟柿がまだたくさん残っています。
ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れの登場シーンを以下にまとめました。
シーン1:12/7・午前10:31・雪・気温2℃(@0:00〜)
雪がしんしんと降る昼間に、ニホンザルの群れがカキノキ樹上に来ていました。
画面の一部が不鮮明なのは、レンズに雪が付着したせいです。
晴れれば自然に乾くのですが、雪が降る日は仕方がありません。
レンズにワイパーやヒーターを追加装着したくなりますが、電池の消耗がさらに激しくなりそうです。
カキノキの横枝に母猿が座り、手を伸ばして熟柿をもぎ取り、食べました。
その間に幼い子猿が独りでカキノキの幹からスルスルと地面に降りました。
落柿を拾い食いしているようです。
しばらくすると、再び子猿がカキノキに登りました。
幼い子猿は、カキノキ幹に巻き付いた蔓植物の蔓を掴んでよじ登っています。
やがて、左から別のニホンザル母子が雪原を歩いて来ました。(@1:10〜)
黒い首輪を装着した母親♀と並んで、子猿も自分で歩いて来ました。
母子はそのまま躊躇なくカキノキを登ります。
先に来ていた母子とは同じ群れのメンバーのようで、喧嘩にはなりませんでした。
子猿が樹上で枝から枝へとアクロバティックな独り遊びする様子が微笑ましいですね。
樹上採食中の母親♀に近づいて、熟柿をねだったところで2分間の録画が終了。
シーン2:12/7・午前10:35・雪(@2:03〜)
カキノキから離れて雪原を左に遊動する個体の後ろ姿が見えます。
子猿2匹がカキノキに居残って、木登り遊びを繰り広げています。
1頭は樹上で採食し、もう1頭は地上に降りて落柿を拾い食いしてから再び木に登って熟果を採食しました。
体重の軽い子猿は、カキノキの細い枝先でも採食可能です。
画面下(手前)から別個体の成獣が登場しました。(@3:54〜)
地面で落果を拾ったところで録画終了。
シーン3:12/7・午前10:38・雪(@4:03〜)
監視カメラの映像が激しく揺れています。
風が吹いているせいだと思うのですが、もしかすると、カメラを固定したオニグルミの樹上に猿がよじ登っていた可能性もあります。
手前からカキノキの横を通って奥のスギ防風林へ走り去る子猿の後ろ姿が写っていました。
林縁に戻ってきた子猿は結局、左の雪原(休耕地)に走り去りました。
シーン4:12/7・午前11:24・雪・気温3℃(@4:28〜)
いつの間にか、ニホンザルの成獣が単独でカキノキの横枝に後ろ向きで座っていました。
横枝で立ち上がって腕を伸ばすと、熟柿をもぎ取って採食。
そのまま横を向いて座り直し、食事シーンを見せてくれました。
果皮を剥いて果肉を食べ、皮は捨てました。
最後の個体が木から下りて立ち去るシーンは、なぜか撮れていませんでした。
前回と違って、飛来したカラスがカキノキ樹上のニホンザルに対して威嚇(縄張り内の餌資源を防衛)することはありませんでした。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
【考察】
いかにも雪国の集落で暮らすニホンザルらしい自然な映像が撮れて、我ながら大満足です。
ニホンザルはカキノキの熟した果実を食べ、種子散布を助けていることになります。(被食型の動物散布)
果肉と一緒に丸呑みした種子は未消化のまま糞として排泄されるからです。
母樹から遠く離れた柿の種は、栄養満点な糞(肥料)の中から発芽することになります。
「 猿蟹合戦のサルは、カニが育てたカキの実をむさぼり食う悪役だが、野生のサルたちは植物のタネをばらまいて豊かな森林を育てているのだ。」(辻大和『与えるサルと食べるシカ: つながりの生態学』p158より引用)
つづく→
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