2014/10/24
夜の樹液酒場に来たモリアオガエル
2014年8月上旬
里山の雑木林で昼間に樹液が滲んでいたミズナラの木を覚えておいて夜に訪れてみると、緑色のカエルを発見。
白目の部分が赤みががるので、シュレーゲルアオガエルではなくモリアオガエル(Rhacophorus arboreus)でしょう。
樹液に集まる夜行性の昆虫を捕食するために木に登って待ち伏せしていたと思われます。
白色LEDのマグライトで照らしながら動画に撮ると、白飛びしてほぼモノクロ映像になってしまいました。
ガガンボの一種と思われる昆虫が蛙の目の前で長い足を屈伸しながら樹液を吸汁しているのに、なぜかこれを捕食しようとしません。
照明が眩しくて狩りをするどころではないのでしょうか。
ときどき眩しそうに瞬きしています。
喉をひくひくさせるも、鳴き声は発していません。
録音されている蛙の合唱は、少し離れた池から聞こえています。
やがてモリアオガエルは隣の幹に跳び移ってしまいました。
マグライトの照明や写真撮影の強力なストロボ光を嫌ったのでしょう。
果たしてカエルは暗闇で虫を捕食できるのでしょうか?
月明かりがあれば獲物を見えるのかな?
ちなみにこの日の月齢は8.2でした(半月)。
カエルを照明で刺激せずに自然な捕食シーンを動画に撮るには赤外線の暗視カメラが必要ですね。
夜の自動販売機にへばり付いて虫を待ち伏せしているニホンアマガエルは珍しくありませんけど、灯りに誘引された虫を捕食する瞬間は未だ見たことがありません。
ましてや夜の樹液酒場では、かなり忍耐強く観察しないと決定的瞬間を動画に撮るのは至難の業でしょうね。
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