2021年6月上旬・午後16:50頃・くもり
里山の池Lの畔にある急な崖を登りかけたところでツチガエル(Glandirana rugosa)がじっとしていました。
池から遠ざかる方向にときどき(不定期に)跳ぶので、何をしているのだろうと不思議に思い、少し離れたところから長撮りしてみました。
どうやらツチガエルは獲物を待ち伏せしているのだと分かりました。
冒頭でツチガエルは左前肢で素早く左目を拭きました。
このとき左目を一瞬引っ込めました。
顔に登ってきた微小なクロアリを払い除けたのかもしれないと想像したものの、背側からのアングルでは定かではありません。
しばらくすると、崖を向いていたツチガエルが急に方向転換し、斜面の下に向き直りました。
続けざまに2回跳んで、崖を斜めに少し降りました。
地面を走って逃げる黒い虫を追いかけながら素早く跳びついて、狩りに見事成功しました。
ピンクの長い舌を伸ばして捕食したのです。
それまで私は獲物の存在に気づきませんでしたが、ツチガエルは右斜め後方を徘徊する虫を目敏く発見したことになります。
狩りの決定的瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:54〜)
ところがツチガエルはせっかく捕らえた獲物を飲み込まず、慌てて前足を使って掻き出すようにすぐ吐き出しました。
口内で手痛い反撃に遭ったようです。
ツチガエルは口を半開きにしたまま、逃げる獲物を呆然と見送ります。
どうやら口内を刺されたようで、ピンクの舌先の表面に水疱が見えました。 (単なる唾液の泡かもしれません。)
無事に虎口を逃れた獲物は、飛ばずに崖を走り去りました。
映像を何度見直しても、獲物の正体がはっきり分かりません。
黒いサシガメの一種ではないかと思うのですけど、どうでしょうか?
サシガメも通常のカメムシのように緊急時に(自衛のために)悪臭を放出するのかな?
毒針をもつ蜂やアブの可能性もありますかね?
どなたか見分けられる方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。
酷い目に遭ったツチガエルは、これに懲りて(学習して)似た見た目の黒い虫をもう二度と捕食しないはずです。
同一個体の観察を続けると…。
関連記事(9年前の撮影)▶ 毒虫アオバアリガタハネカクシを捕食したトノサマガエルが嘔吐
0 件のコメント:
コメントを投稿