2012年9月上旬
渓流の横でイブキヒメギス♀(? Eobiana japonica)がサワガニ(Geothelphusa dehaani)を食べていました。
さすがに自分で生きたカニを襲って捕食したのではなくて、死骸を見つけて食べているのでしょう。
首を傾げて美味そうにカニ味噌を食べています。
夢中で食べている間にカニの甲羅が表を向いてしまいました。
ヒメギスは困ったように死骸の周りを一周してから身繕い。
カニの甲羅の縁を咥えて運び、強引に裏返しました。
獲物を咥えて持ち運ぼうとするのは珍しいと思いました。
どこか安全な場所に運んでからゆっくり食べるつもりなのでしょうか。
食べにくいので顔を突っ込んだら結果的に(意図せず)運搬しているように見えただけかもしれません。
ヒトを含む脊椎動物の口器は上下に開閉するのに対して、昆虫の口器は左右に開閉します。
カニを食べるときはヒトと同じでやはり黙々と(無心で)食べるのかと思いきや、鳴かない♀でした。
上向きに緩くカーブしたサーベル状の産卵管をもちます。
ヒメギスにしては胸部側面の白線がありません。
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