2020年8月上旬・午後15:05頃・晴れ
堤防路に沿って咲いたオオイタドリの群落で小さな見慣れないアブが訪花していました。
たまたまマクロレンズを装着していたので、そのまま接写します。
黒い口吻を伸ばして吸蜜しています。
オオイタドリの花穂から飛び立つと、ホバリング(停空飛行)で次の花を探索します。
吸蜜中は羽ばたきを止めているものの翅を開いたままなのが、アブにしては珍しく思いました。
全身が黒光りしていて、複眼も黒色でした。
アブに疎い私には、果たしてハナアブ科かどうかも分かりません。
胸背が顕著に盛り上がっていることから、過去の記憶が蘇りました。
もしかするとコガシラアブ科の仲間でしょうか?
しかし6年前に撮ったセダカコガシラアブ♂(Oligoneura nigroaenea)とは顔つき(白紋)が違いますし、口吻もそれほど長くありません。
今回の個体は発達した左右の複眼が接しているので♂かと思ったのですが、コガシラアブ科だとすればそうとは決めつけられないのだそうです。
コガシラアブ科は頭部が非常に小さいことに由来するが、複眼は大きく、♂♀共に左右が接している。頭部の幅は通常胸部の半分以下で、胸部は一般に強く隆起し、頭部はその前下方についている。翅基部の胸弁は非常に大きく、頭部より広い。幼虫は寄生性で、各種のクモ類につくという。全世界に45属450種以上が知られ、国内には13種が分布している。(「カタツムリの自然観撮記」サイトより引用)
動画撮影を優先した結果、同定用の写真を撮ったり採集したりする前に、逃げられてしまいました。
マクロレンズを外して普通に撮った方が良かったかも知れません。
一期一会の虫撮りではなかなか思い通りに行かなくても仕方がありません。
動画からこのアブの名前を見分けられる方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。
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