2019年7月下旬・午後18:10頃
川沿いのコンクリート護岸の隙間から生えたキンギンボク(別名ヒョウタンボク)灌木の群落で見慣れない小蛾が何頭も葉表に止まって休んでいました。
写真を撮って絵合わせしてみると、ホソオビキマルハキバガ(Cryptolechia malacobyrsa)と判明。
顔を撮ったアングルをよく見ると、口元に牙のような下唇鬚が発達しています。
静止画蛾像を撮っただけでは動画ブログのネタにならないので、飛翔シーンを撮ってみましょう。
飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:25〜)
更に1/5倍速に落とした1/40倍速のスローモーションをご覧下さい。
物を投げつけて飛び立たせると、準備運動なしで即座に飛び立ちました。
興味深いことに、何度繰り返しても、強力な脚力で空中に跳び上がってから羽ばたき始めることが分かりました。
バッタのような逃避行動は以前、プライヤハマキでも観察しています。
小蛾類ではこうしたカタパルト発進が一般的なのかな?
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プライヤハマキ(蛾)はジャンプしてから飛ぶ【ハイスピード動画&HD動画】
緊急避難したホソオビキマルハキバガの飛翔力は弱く、長く遠くまでは飛びませんでした。
慌てて飛び立ってもすぐに近くの枝葉の茂みにぶつかって落下してしまいます。
ところで、ホソオビキマルハキバガ幼虫の食餌植物は未解明のようです。
この日キンギンボク(ヒョウタンボク)の群落で多数の成虫を見かけたのは偶然かもしれませんが、もしかすると食樹の可能性もありそうです。
他にはニセアカシア、ノブドウ、クズなどが近くに生えていました。
ホソオビキマルハキバガ(蛾)@キンギンボク葉 |
ホソオビキマルハキバガ(蛾)@ヒョウタンボク葉 |
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