2019年7月下旬・午前5:45頃
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ニセアカシアの木に登り警戒するニホンザル♂
里山の麓で早朝に遭遇した離れ猿♂です。
野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れの本体から数百メートル離れていました。
ニセアカシア(別名ハリエンジュ)の樹上で太い枝に跨っています。
出会ってしばらくは当然かなり緊張していたのですが、しばらくすると警戒を解いてくれました。
このとき股間にちらっと睾丸が見えたので、♂で間違いありません。(映像公開予定)
そっと左手を伸ばすと、下の小枝から未熟な豆果を摘みとって食べました。
口をモグモグさせながら、枝葉の隙間から片目で油断なく私を見下ろしています。
朝食の合間に自分で毛繕いしてノミを取って食べました。
ニホンザル♂がニセアカシアの枝の棘に左手の指でそっと触れて確認している姿が興味深く思いました。
ニセアカシアは草食動物に食害されないように身を守るための手段の一つとして、枝に鋭いトゲを並べました。
いくら木登りが得意な猿と言えどもやはりニセアカシアのトゲトゲが全く平気という訳ではないようです。
次に右手を伸ばしてニセアカシア小枝を引き寄せ、若い小葉を採食しました。
本格的な朝食というよりも、前歯でチビチビと少しずつ噛んでいます。
単に味見しているだけなのかな?
ニセアカシアで採食するニホンザルを見るのは初めてかもしれません。
ネット検索で調べた限り、ヒトが山菜としてニセアカシアを食べる部位は花穂だけのようですが、若い豆果や若葉もちょっと美味しそうに見えました。
野生ニホンザルの採食シーンをこんなに間近に観察できて、静かな感動を覚えました。
手の指の繊細な動きはヒトと何ら変わりません。
ニホンザル♂:離れ猿@ニセアカシア樹上+未熟豆果&若葉採食 |
ニホンザル♂:離れ猿@ニセアカシア樹上+未熟豆果&若葉採食 |
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