前回の記事:▶ ニホンリスの垂直跳び
2022年9月下旬・午前10:22および11:00
里山で雑木林の斜面に立つ泥カラマツを自動撮影カメラで監視しています。
癖のある旧機種で撮影したせいで、明るい昼間なのに、画面全体が不自然なピンク色になってしまいます。
動画編集時に自動色調補正を施して、なんとか不自然さを減らしました。
(冒頭シーンは別日に辛うじてフルカラーで記録できた日中の現場の様子です。)
幹に泥汚れのついたカラマツの樹上からパラパラと樹皮の欠片?が落ちてきました。
何事かと思いきや、湾曲したカラマツの幹をニホンリス(Sciurus lis)が駆け下りてきました。
口に何か丸くて白っぽい果実を咥えていて、そのまま斜面を駆け上がりました。
木の実をどこかへ貯食する(隠す)のでしょう。
1/3倍速のスローモーションでリプレイしてみると(@0:18〜)、リスが運んでいたのは、カラマツの松ぼっくり(球果)ではなく、オニグルミの堅果のように見えます。
問題なのは、現場近くで自生するオニグルミの木を見かけたことがないということです。
過去にニホンリスがクルミの堅果をわざわざ遠くから運んでカラマツの樹上に隠しておいた(貯食)のでしょうか?
ちなみに、松ぼっくりはリスの大好物とされていて、エビフライのような特徴的な食痕になることがフィールドサインの本にはよく紹介されています。
しかし私は未だ山中で海老フライ状になった松ぼっくりをなぜか一度も見つけたことがありません。
実は、トレイルカメラを固定している樹種はシナノキです。
カラマツと隣接して生えるシナノキの丸い果実をリスが運んでいる可能性もありそうですが、木の実の大きさが違う気がします。
シナノキの果実も堅果らしいのですが、動物散布ではなく風散布されると知ってびっくり!
38分後の午前11:00に、再びニホンリスが登場しました。(@0:37〜)
小雨がぱらついています。
前回と全く同じルートでカラマツの湾曲した幹を駆け下り、そのまま雑木林の斜面を走って登りました。
いつの間にか同一個体が戻ってきたのかな?
今回はスロー再生しても(@0:48〜)木の実を運搬しているようには見えず、おそらく空荷でした。
↑【おまけの動画】
2022年9月下旬・午前6:13(日の出時刻は午前5:30)
5日後の早朝に現れたリスは空荷でした。
トレイルカメラの画角が少し違いますが、画面の上から林床の斜面を左に駆け下りました。
前の動画とつなげてから公開しようと思ったのですが、ファイル形式が微妙に違っていたので連結できませんでした。
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