2022年9月下旬・夜
里山で雑木林の斜面に立つ泥汚れのついたカラマツの木を自動センサーカメラで見張っていると、ときどき野ネズミ(ノネズミ)が写ります。
シーン0:9/19・午後14:18・くもり
明るい日中の現場の様子です。
シーン1:9/22・午後21:10・雨 (@0:04〜)
画面の赤丸で囲ったところ(右上隅)を注目してください。
野ネズミが雑木林の斜面を駆け上って行きました。
ネズミのような体の小さな哺乳類が雨に濡れたらすぐ低体温症になるのではないかと素人考えでは心配になるのですが、実際は雨夜でも変わらず採餌活動に励むようです。
ちなみに、カラマツの幹が根元付近で強く湾曲している(多雪地帯の山林に特有の樹形)ために、雨が降っても根本の地面はオーバーハングした幹に遮られて濡れません。
標高が高い場所になると、しばしば矮小な木がねじ曲がった樹形となり、風の強い海岸地では風衝形を呈したものが見られる[10]。(wikipedia:カラマツより引用)
シーン2:9/22・午後21:27・(@0:12〜)
雨が止んで、うっすらと霧がかかっているようです。
画面の左端から白く光る目が現れました。
野ネズミが走って左から右へ斜面をトラバース。
シーン3:9/24・午前00:17・雨 (@0:27〜)
雨が降る深夜に野ネズミが採餌活動しています。
シシガシラという羊歯などの下草が生えている画面右上の斜面で食べ物を探し歩いています。
シーン4:9/24・午後21:09 (@0:44〜)
画面の左下から野ネズミが登場。
斜面を登って泥カラマツの根本に辿り着くと、乾いた土の地面を少し掘りました。
ドングリなどの木の実(堅果)を運んでいた訳ではないので、貯食行動ではありません。
泥カラマツの根本の地面は前述のように常に乾いているため、その立地を利用してアリジゴク(蟻地獄)が営巣しています。
アリジゴクの群れがすり鉢状の巣穴を掘って耕すために、集団営巣地の土はサラサラです。
もしかすると、野ネズミは闇夜にアリジゴクの巣を見つけてウスバカゲロウの幼虫を掘り出して捕食したのかもしれません。
残念ながら、後ろ姿ではよく分かりません。
その後、野ネズミはカラマツの左の斜面を登って行きました。
もしアリジゴクを捕食したのなら、野ネズミは味をしめて(学習して)集団営巣地に狩りをしに繰り返し通ってくるはずですけど、どうでしょうか?
シーン5:9/24・午後21:46 (@1:11〜)
37分後、赤い丸の中にご注目。
シシガシラに覆われた斜面を野ネズミが登って行き、すぐに姿を消しました。
シーン6:9/25・午前00:20 (@1:19〜)
泥カラマツの幹の背後にときどき隠れながら、右上の斜面をチョロチョロと徘徊しています。
最後はカラマツの左の斜面に移動しました。
※ 動画編集時に一部は自動色調補正を施しています。
【追記】
飼育下の野ネズミに試しにアリジゴクを与えて捕食するかどうか実験することはできそうです。
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