2022年8月下旬・午前11:55頃・晴れ
里山の雑木林を通る林道でオサムシの仲間(種名不詳)を見つけました。
毛虫の腹端付近を大顎で咥え、その長い体に跨って前方にせかせかと早足で運搬しています。
つまり、獲物を前後逆向きにして運んでいました。
細い落枝に毛虫が引っかかると、それを乗り越えるのに少し苦労しています。
広葉樹の落ち葉の上に毛虫を置くと、捕食開始。
毛虫の胴体の中央付近に噛み付いています。
オサムシは落ち着いて捕食できるように、タニウツギ?幼木の葉の下(日陰)に隠れていました。
そこに巣穴があるという訳ではなく、一時的な隠れ場所のようです。
私がカメラをマクロモードに戻してレンズをそっと近づけると、衣擦れ音に警戒したオサムシが慌てて逃げ出しました。
初めは獲物を持ち去ろうとしていたのに、身の危険を感じたらしく、咥えていた獲物を捨てて逃走開始。
ほとぼりが冷めたら食べ残しの獲物を取りに戻るかと期待したのですが、落とし物を探しているようには見えません。
餌食となった毛虫はなぜか初めから萎びた状態でグッタリしていて、身が詰まっているようには見えません。
オサムシはもはや毛虫に未練は無いのか、次の餌を探し求めて林床を徘徊しているようです。
関連記事(12年前の撮影)▶ キタアオオサムシが落とし物を奪還する話
さて、オサムシの餌食となった毛虫の正体は何でしょう?
現場ではなんとなくマイマイガの幼虫かと思ったのですけど、頭楯にハの字模様がありません。
胸脚が赤っぽいです。
オサムシが木漏れ日の日光が当たると鞘翅の金属光沢(メタリックカラーの構造色)が綺麗ですね。
このオサムシの種類を見分けられる方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えていただけると助かります。
実は撮影後にありあわせのビニール袋を使って採集を試みたものの、殺気を感じたオサムシに素早く逃げられてしまいました。
手っ取り早く素手で捕獲すべきでしたが、うろ覚えの知識で毒ガスを噴射をするのでは?と躊躇してしまいました。
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