2022年8月下旬
トレイルカメラで監視している里山のスギ林道を行き交うニホンカモシカ(Capricornis crispus)の記録です。
明るい日中に登場した3回分をまとめました。
シーン1:8/27・午後14:14・気温24℃
カメラの起動が遅れ、登場シーンが撮れていません。
どうやら、画面奥にある斜面を登って来たようです。
無風なのに、カモシカが通った直後には下草が揺れています。
逆に、揺れている下草をつなぐとカモシカの通過経路を推理することが出来ます。
タヌキとアナグマの溜め糞場sを跨ぐようにカモシカは林道を横断し、画面手前の死角に消えました。
林道脇の法面斜面にある獣道を登ったようです。
逆側からのアングルで狙う別のトレイルカメラを最近まで設置していたのですが、新たに気になる地点が見つかったので、撤去しました。
少数の監視カメラでやり繰りするのは大変です。
シーン2:8/29・午後12:55・気温22℃ (@0:08〜)
林道を右から左へ通過しました。
角が細く、体格が華奢なので、未だ若い個体のようです。
シーン3:8/31・午後17:07・気温25℃ (@0:19〜)
珍しくカモシカが画面の下端から登場しました。
もし林道脇の法面斜面を降りてきたのなら、トレイルカメラのセンサーの反応がもっと遅れたはずです。
おそらく左から林道の右端を歩いて来たので、カメラに映らなかった(死角)のでしょう。
ニホンカモシカは林道を横断すると、対面に立つスギ大木の横で立ち止まりました。
そこに生えたコシアブラ幼木の細い枝に顔を擦り付けて眼下腺マーキングしたようです。
肝心の顔上部が画角から切れてしまっています。
その後、カモシカは林道を右へ立ち去りました。
映像では下り斜面の少し奥に育つスギの細い幹にマーキングしたように見えるかもしれませんが、それは遠近感に乏しい監視動画による錯覚です。
この撮影アングルでは対面のスギ大木の幹(胸高直径60.5cm)の陰に隠れてコシアブラ幼木が見えないだけです。
後日、トレイルカメラの設置アングルを調節して、問題のコシアブラ幼木が見えるように変更しました。
説得力のある眼下腺マーキング動画が撮れるでしょうか?
今のトレイルカメラは安価で、設定した通り愚直に撮影してくれるものの、画角の点で一切融通が効かないのが困りものです。
近未来のトレイルカメラはAIを搭載し、被写体を自動で追尾するためにカメラの向きがぐりぐり動けるように進化して欲しいものです。
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