2023/01/25

里に降りてきたニホンザルの群れは警戒心が強い

 

2022年8月下旬・午後15:50頃・晴れ 

山麓の神社周辺で野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れと遭遇しました。 
里の集落では農作物を荒らす猿害に長年悩まされているために、ヒト(住民)とサルとの間に軋轢があります。 
最近では電気柵やモンキードッグなど効果的な猿害対策がようやく確立されつつあり、群れが里に降りて来る度に爆竹を鳴らしてすぐに山へ追い返しています。 
ほとぼりが冷めるとヒトの目を盗んでまた里に侵入して来るのでイタチごっこですけど、共存するためには仕方がありません。
山中では堂々としているニホンザルも里で出会うと非常に臆病で警戒心が強く、私の姿を見ると一目散に逃げてしまいます。 
猿の行動をじっくり観察したい私としては、あまり面白くありません。 
とりとめもない逃走動画をつないだだけです。 

ちょっと面白いのは最後のシーンです。 
墓地で遊んでいた子ザルの群れが、私に気づいて走り去りました。 
墓地の一角にはサルスベリ(百日紅)の花が咲いていました。 
雨不足なのか散りかけなのか、花のピンクが色褪せています。
和名サルスベリの語源は、木登りが上手なサルでも、滑り落ちるほど樹皮が滑らかという例えから名付けられている[3][4]。(wikipediaより引用)
ニホンザルがサルスベリで木登りできるかどうか検証できる、絶好のチャンスだったかもしれません。 
猿の群れにもっと慎重に近づくべきだったと反省しました。 
しかし採食などの用事がなければ、ニホンザルもわざわざサルスベリの木に登らないでしょう。
子ザルなら互いに追いかけっこしながら木登りするかな?
私は俗説には懐疑的で、サル対サルスベリの矛×盾対決は猿に軍配が上がる(平気で登れる)のではないかと予想しています。


【追記】
上野動物園で試してみたところ、猿は滑らなかったという話もある。(矢追義人『ミクロの自然探検: 身近な植物に探る驚異のデザイン』p82より引用)

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