2022年8月下旬・午後15:45頃・晴れ
その若葉には食痕があり、萎れていました。
キボシカミキリは食べ残した桑の葉の主脈に乗って休んでいました。
隣の葉も萎れています。
カミキリムシが後食した虫食い痕(食痕)の切り口は、鱗翅目幼虫による食痕よりも不規則で汚らしい印象になります。
口元にズームインしても、食事中ではなく静止しているだけでした。
私はカミキリムシの成虫が後食するシーンを観察したことがありません。
少し離れたところからしばらく見守ったのですけど、残念ながら食休み(私に対する警戒?)は解けませんでした。
後で思うと、採集して持ち帰れば飼育下で後食シーンを撮影できたかもしれませんね。
しかし当時は忙し過ぎて、新たに飼育ネタを増やす余力がありませんでした。
桑の葉は傷口からアルカロイドを含む白い乳液を出して虫による食害を減らすように自衛します。
それに対抗してキボシカミキリは摂食前にトレンチ行動するのかどうか、興味があります。
今回、食痕の切り口に乳液は滲んでいませんでした。
【参考】:クワは乳液で昆虫の食害から身を守る @農業生物資源研究所からのプレスリリース
【追記】
新開孝『虫のしわざ観察ガイド—野山で見つかる食痕・産卵痕・巣』で本種の食痕について調べると、やはり成虫はトレンチ行動をするようです。
葉裏側の葉脈にかじった茶色の食痕と、葉を真ん中から雑にかじり空けた、大きな食痕が目立つようになる。(p96より引用)クワの葉のつけ根側の葉脈をかじってから、葉脈を中心に葉を食べている。クワやイヌビワ、イチジクの場合、乳液が滲出するので、その予防策かと思う。 ※ 後食とは幼虫の摂食と区別して、成虫が摂食すること。(p97より引用)
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