2020年9月上旬・午前8:50頃・くもり
スギが植林された里山の峠道を歩くと、車が滅多に通らず日当たりの悪い区間は舗装路の表面が苔むしています。
メスグロヒョウモン♂(Damora sagana)が路上を歩き回りながら口吻を伸ばして苔をひたすら舐めていました。
朝露を飲んでいるのだと思いますが、もしかするとミネラルを摂取しているのかもしれません。
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ヒメアカタテハは苔を舐めるか?吸水中の蝶は全開にした翅を緩やかに少しだけ開閉していました。
この場所は日陰なので、日光浴ではありません。
前翅表の黒い性斑で♂と分かります。
後翅の肛角が左右対称に破損しているのは、鳥に襲われかけたビークマークでしょう。
私はコケについて勉強不足で全くの当てずっぽうですが、これはスナゴケですかね?
間違っていたらご指摘願います。
よく見かける普通種だと思います。
現場の標高は395m地点
これだけ長時間吸水していたら、同時にオシッコもしていそうです。
しかし腹端に注目して動画を見直しても、排尿シーンは写っていませんでした。
後翅が大きいために、横から見ようとしても腹端が翅で隠れてしまうのです。
メスグロヒョウモン♂は苔に夢中で、なかなか飛び立つ気配がありません。
ヒョウモンチョウ類を同定するためには、翅裏の斑紋をしっかり見ることが必須です。
私は執念で同一個体を追いかけ回し、なんとか翅裏のストロボ写真を撮ることができました。
つづく→ 朝露を飲むメスグロヒョウモン♂
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