2020年6月上旬・午後17:20頃・晴れ
▼前回の記事(1年前に撮影)
鳥害対策として樹上に黒ビニール(鳥よけ)死んだカラスを模した黒ビニール片がネムノキ大木の枝のあちこちに長年くくりつけられています。
確かに鳥よけの効果があるようで、いつ見てもこの木に野鳥は近寄らなくなっていました。
ところがこの日通りかかると、3羽のハシボソガラス(Corvus corone)がこのネムノキ樹上に集まって鳴き騒いでいるのを見つけて驚きました。
黒ビニールの存在にすっかり慣れてしまい、カラス避けの効果が失われたのでしょうか。
口内の色がよく見えず、幼鳥かどうか定かではありませんが、なんとなく巣立ちしたばかりの幼鳥のような気がします。
好奇心旺盛で恐れ知らずの幼鳥が黒ビニールに興味を示し、この木にやって来たのかもしれません。
葉が生い茂ると黒ビニールが葉に隠されて目立たなくなった可能性もありそうです。
やがてカメラを向けて動画を撮り続ける私を警戒したようで、樹上のカラスは相次いで飛び去ってしまいました。
私の背後で鳴いていた個体も、仲間の後を追って飛んで行きました。
勝手に都合よく擬人化すると、無鉄砲な幼鳥を心配した親鳥が黒ビニールをぶら下げた木から急いで離れるよう鳴いて促していたのかもしれません。
後日もしつこく現場に通ったものの、この木に止まった野鳥を二度と目撃できませんでした。
したがって、鳥よけグッズとして安上がりな黒ビニールが完全に無効とは言い切れません。
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