2016年12月中旬
川岸の桟橋で家族連れがカモ類にパンを千切って給餌していました。
オナガガモ♀♂(Anas acuta)とマガモ♂(Anas platyrhynchos)が群がり、やかましく鳴きながらパン屑を採食しています。
桟橋には雪がうっすらと積もっています。
プライバシーを考慮して、家族連れが映らないように気を使っています。(モザイク処理とか面倒なので)
この家族連れが帰ってからしばらくすると、カモ類が食べ残したパン屑をハクセキレイが拾い食いしていました。
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パン屑を採食するハクセキレイ♂(冬の野鳥)
ハクセキレイがヒトから給餌されたパンをカモ類に混じって直接食べていたのかどうか気になって映像を見返したのですが、ヒトがいる間はハクセキレイは来ていなかったようです。
【追記】
今泉忠明『気がつけば動物学者三代』を読んでいたら、この2種の鴨について興味深いことを学びました。
マガモとオナガガモはDNAの比較にを比較するとあきらかに違います。種が違うからでしょう。しかし、この二種は、人間が飼育する環境の下では自由に交配し、雑種の子がでてきます。さらに、その雑種の子は一代、二代、三代間でも、また、それら雑種と両親の種との間で「戻し交配」をしても完全に子どもができます。 この二種の繁殖地は大部分重なり合っていますから、野生のものも自由に交雑し、この両種は完全に溶けあってしまいそうなものですが、実際はそうなっていません。両種間の雑種は数千羽に一羽という低い確率でしか現れず、戻し交配が起こったと思われる例も知られていません。雑種だけが集まって、ひとつの個体群を形成するようなこともありません。 つまり、マガモの集団とオナガガモの集団は、互いに遺伝子を交換することなく、はっきり違った集団として存在しているのです。 (p214より引用)
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