2015年9月下旬・午前10:20
アカオニグモ♀の定点観察#10
午前中に様子を見に行くと、明け方に張り替えたばかりと思われるきれいな垂直円網を残したままアカオニグモ♀(Araneus pinguis)はいつものように隠れ家(タニウツギの葉裏)に潜んでいました。
網のメンテナンス行動を観察するために、営巣地のすぐ横でたまたま見つけたカラハナソウ雌株の果穂を採取し、円網に一つ投げつけてみました。
網の振動でクモは隠れ家から直ちに甑へ駆けつけたものの、その先は慎重に近づきます。
歩脚の先で叩いてみて、獲物ではないと認識したようです。
騙されてカラハナソウ果穂を噛み付いたり捕帯でラッピングしたりすることはありませんでした。
異物と気づいたクモは、周囲の糸を丹念に噛み切って網から外し捨てました。
切ってしまった縦糸を張り直しながら甑に戻ります。
隠れ家に戻る動きは速過ぎて、三脚カメラでは追いつけませんでした。
つづく→#11:円網にかかったナツアカネ♀を捕食するアカオニグモ♀(蜘蛛)
腹面に外雌器が初めて撮れました。成体♀ですかね? |
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