2023年8月上旬・午後19:26・気温31℃
ある晩、ニホンアナグマ(Meles anakuma)の旧営巣地に母子が戻ってきていました。
幼獣はもうすっかり大きく育ち、成獣♀との体格差が無くなりつつあります。
腹面に乳首がある個体が母親♀と分かります。
(母親♀は左右の目の大きさに違いがあるはずなのに、この映像では同サイズに見えるのが気になります。)
初め手前に居た幼獣aが母親♀と入れ替わるように巣穴Lに顔を突っ込みました。
巣口Lですれ違う際に♀は幼獣の尻(肛門腺、臭腺)の匂いを嗅ぎました。
巣穴Lの匂いを嗅いでから外に出てきた幼獣aも横で待っていた母親♀の尻の匂いを嗅ぎました。
興味深いのは次の行動です。
幼獣aが母親♀に身を寄せつつ尻を擦り付けました。
幼獣から母親♀へのアロマーキング(肛門腺、臭腺による家族間の匂い付け)を見たのは初めてです。
関連記事(2ヶ月前の撮影)▶ 幼獣の上に座ってアロマーキングするニホンアナグマ♀【トレイルカメラ:暗視映像】
4頭の幼獣がもっと幼くて巣外へ出てきたばかりの時期には、母親♀が幼獣に対して頻繁にアロマーキングを行っていました。
当時は圧倒的な体格差があるので、母親は我が子(幼獣)の上に軽く座って尻を擦り付けていました。
このように、アナグマの家族は互いに匂い付けをし合って余所者と区別できるようにしているのでしょう。
その後、この母子は一緒に右へ立ち去りました。
母親♀といつも行動を共にしている幼獣個体が来季のヘルパー♂候補なのでしょうか?
私にはアナグマ幼獣の性別を見分けられないのが残念です。
その間、右上奥の獣道から別個体の幼獣bが駆け寄って来て巣口Lで母子に合流しましたが、すぐに左へ元気いっぱいで走り去りました。
左に一旦通り過ぎた幼獣bも慌てて戻ってきて母子を追いかけます。
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