前回の記事:▶ 送電塔の天辺で営巣を始めたハシブトガラス♀♂(野鳥)抱卵
2023年4月中旬・午後13:00頃・晴れ
送電塔#KN7の天辺にある巣に座り込んで抱卵しているハシブトガラス♀(Corvus macrorhynchos)を撮影していると、下から♂が飛び上がってきて帰巣し、小さな雛たちに給餌しました。
雛鳥は孵化したばかりのようで、未だ黒い羽毛が生え揃っておらず、裸で赤っぽく見えます。
ということは、在巣の親鳥♀は抱卵ではなく抱雛していたことになります。
雛が餌乞いする鳴き声は風切り音で全く聞き取れませんでした。
少し横にどいていた親鳥♀にもパートナーの♂は口移しで給餌したようです。(愛情表現のキス?)
雛が孵化しても羽毛が生え揃うまでは、自分で体温調節ができません。
しばらくの期間は親鳥♀がつきっきりで雛を温めてやらないといけないため、ほとんど外出できません。
したがって、♂は空腹のパートナー♀にも餌を運んでやる必要があるのです。
給餌を済ませた♂は巣から左上に飛び上がり、鉄塔から左に伸びる高圧線に止まり直しました。
営巣地の周囲をしばらく見渡してから、次の餌を採ってくるために高圧線から飛び去りました。
強い横風に煽られながらも、左手前に飛んで行きます。
今回、雛の排糞行動は見られませんでした。
雛が小さいこの時期は、食後の雛が排泄した糞を親鳥がその場で食べてしまうのかもしれません。
送電塔に少し近づいてから、続きを撮ります。
鉄塔の中段に設置された巣箱は未使用のままで空っぽでした。
カラスに営巣して欲しいのであれば、巣箱に予め小枝を数本入れておくのはどうでしょう?(提案)
同じ送電塔で上下2箇所に異なるカラスの♀♂番 が営巣したら面白いのですが、縄張り意識が強いカラスはそれを許しません。
同じ♀♂ペアがリスクヘッジのため同時に二巣並行することもないようです。
日当たり良好の巣内で抱雛を続ける♀にズームインすると、頻りに瞬きしています。
目を白黒させているように見えるのは、白い瞬膜を閉じるからです。
0 件のコメント:
コメントを投稿