2021年7月上旬・午後14:35頃・晴れ
湿地帯に自生する柳の灌木(樹種不詳)の幹の途中で樹皮が裂けて、隙間から白い幼虫の姿が覗いて見えます。
おそらくカミキリムシの仲間の幼虫でしょう。
丸々と太った幼虫が蠕動運動で坑道内を移動していました。
幼虫が横を向いたときに頭部の大顎を正面から見せてくれました。
坑道の掘削作業中のようで、木屑を外に排出しました。
樹皮の裂け目や穴からフラス(幼虫の糞と木屑の混合物)を大量に排出した跡が残っていました。(排糞孔)
関連記事(7年前の撮影)▶ 柳に穿孔する昆虫が木屑を外に排出する瞬間食樹の材内に穿坑するカミキリムシ幼虫の姿が外から見えるなんていう機会は滅多に無いので、せっかくなら引きずり出して全身像を調べるべきでしたね。
やがてカミキリムシの幼虫は引っ込んで姿が見えなくなってしまいました。
仮にカミキリムシ幼虫を採集したとして、素人が飼育して成虫まで育てることは可能なのかな?
食樹の柳をどのような状態で与えれば良いのでしょう?
鈴木知之『新カミキリムシハンドブック』によると、
カミキリムシの幼虫は互いに似ていて、種を同定するには、飼育して確かめるか、標本を作り細部を調べる必要がある。ただ、幼虫の生息環境や食樹などから種が確定できることもあり、また亜科や属までなら判別可能なこともある。(p107より引用)ちなみに、1匹のヨツボシケシキスイ(Librodor japonicus)が柳の樹皮の割れ目に頭を突っ込んで樹液を吸汁していました。(頭隠して尻隠さず)
この樹皮をめくってみると他にも様々な昆虫(魑魅魍魎)が潜んでいそうです。
関連記事(3年前の撮影)▶ 柳の樹液を吸いに集まるヨツボシケシキスイ私は柳の種類を見分けるのが苦手です。
最後に撮った枝葉の様子などから、この柳の和名が分かる達人がいらっしゃいましたら、教えて下さい。
0 件のコメント:
コメントを投稿