2021/09/24

お気に入りの八木式アンテナに止まるモズ♂:地鳴きと飛び立ち(野鳥)

 

2021年7月上旬 

民家の屋根に設置されたままの古い八木式アンテナに同一個体と思われるモズ♂(Lanius bucephalus)がいつも止まっています。 
この辺り(郊外の住宅街)を縄張りとする親鳥♂なのでしょう。 
3日間にわたる観察記録をまとめてみました。 

シーン1:午後12:30頃・晴れ 


午前中からキチキチキチ…♪としつこく鳴き続ける声が聞こえていました。 
止まり木をあちこち移動しながらひたすら鳴いているようです。
私はてっきりモズの警戒声だと思っていたのですが、 この時期は巣立った幼鳥が餌乞いする鳴き声も含まれていると知りました。
関連記事(同じ縄張り内で同時期に撮影) ▶ 餌乞いで鳴く♪モズの幼鳥(野鳥)

昼過ぎにようやく、お気に入りの八木式アンテナに止まって鳴いているモズ♂成鳥(親鳥)を見つけることができました。 
けたたましい高音でキキキキキ…♪と鳴いています。 
しかし私がカメラを向けた途端に気が弱くなり(私を警戒?)、あまり鳴かなくなってしまいました。 
※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

やがて気まずそうにアンテナから飛び去りました。 
アンテナから飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

シーン2(3日後):午前11:55頃・晴れ 


キチキチキチ…♪と鳴いていたのに、今回も私が撮影を始めたら黙り込んでしまいました。 
嘴を開けたまま周囲をキョロキョロする様子が興味深く思いました。 
どうやら暑さに喘いでいるようです。 
唾液の気化熱で少しでも体温を下げようとしているのでしょう。

シーン3(2日後):午後12:35頃・晴れ 


お気に入りの八木式アンテナ上でキチキチキチ…♪と鳴いていたのに、今回も私がカメラを向けたら鳴き止んでしまいます。 
じっくり撮影するには、ブラインドを張って隠し撮りする必要がありそうです。 
動画ではモズの鳴き声が聞こえますけど、被写体のモズ♂の嘴は全く動いていないので(リップシンクロしてない)、別個体の鳴き声です。 
どこか近くに幼鳥またはつがいのパートナー♀がいるのでしょう。 

アンテナから飛び去ったモズ♂の行き先のひとつは、近くの空き地を見下ろす電線でした。 
縄張りを見張って獲物を待ち伏せしているのかもしれません。 
このときも別個体の鳴き声♪が遠くからかすかに聞こえてきます。 

実は数時間後に、親鳥♂が幼鳥へ給餌するシーンを観察できました。
関連記事(同日に撮影)▶ 電線でモズの幼鳥に巣外給餌する親鳥(野鳥)

近くに営巣木がありそうですけど、発見できていません。 

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