2021年7月上旬・午後14:10頃・くもり
里山の方から平地の池に向かって流れてくる用水路(幅?m:後で採寸)が水門の直下で滝のように流れ込んでいます。
白く泡立つ滝壺で小魚の群れが水面からピョンピョン跳び出していました。
私は魚類について全く疎いのですが、これはアユ(鮎;Plecoglossus altivelis)の滝登りですかね?
もし間違っていたらご指摘願います。
高速連写で撮れた魚の写真も記事の最後に載せておきます。
この時期に川を遡上したり滝登りしたりする淡水魚はアユ以外にもいるのかな?(ヨシノボリ?)
毎年この時期に見られる光景(季節の風物詩)なのであれば、次は水中カメラでアユを撮ってみたいものです。
アユの生活史を調べると、
アユは秋の終わり頃に川で生まれ,すぐに海に下ります。 海に下ったアユの稚魚は,春まで海の浅いところで暮らし,4月~6月に川へ遡上して成長し,9月~11月頃に川で産卵します。 アユは産卵を終えると死ぬため,1年で一生が終わります。(参考サイト:宮城県「アユ遡上調査について」より引用)
大雨が降って川が増水した後なので、魚が上流(ダム? 里山の渓流?)から流されてきたのでしょうか?
しかし、スローモーションの映像をじっくり見ても、上から流れ落ちてくる魚は1匹も写っていませんでした。
やはり溜池に生息する魚群が流れに逆らって遡上しようとしているのでしょう。
溜池に誰かが放流した魚が遡上してきた可能性も考えられます。
滝の落差が大き過ぎて、アユ?が何度挑んでも滝登りに成功できた個体はいません。
遡上できるように魚道を設置する必要がありそうです。
しかし、仮にこの滝と水門を突破したとしても、この上流はコンクリート三面張りの殺風景な用水路が延々と続くだけです。
川魚が一体何のために遡上したいのか、素人の私には理解できません。
オリンピックのカヌー競技を見て知ったのですが、水が激しく泡立っている滝壺は浮力が低くなっていて水難事故のリスクが高いそうです。
そんな難所も次々と遡上するアユ?はかなり体力を消耗しているはずです。
過酷な滝登りに挑むアユの跳躍シーンを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。
(横から@1:38〜、下から@8:28〜)
アユが川面のどこから跳び出すか予測できませんから、やや引きの絵で狙うことにします。
カメラの仕様でハイスピード動画の音声は録音されないのですが、長々と無音状態が続くのは寂しいので、前半部のFHD動画の音声パートを1/8倍速スローに加工して再利用しました。
大小様々な個体がジャンプしています。(別種? 体格に個体差?)
空中でも尾びれを左右に激しく振っていました。
基本的には必ず上流に向かって跳んでいます。
激しい水流に押し流されて、下流側へ跳ぶこともたまにありました。
ときどき2〜3匹が同時に跳び出しています。
カワセミやサギ類、カワウなど魚食性の水鳥にとって、ここは絶好の漁場であるはずです(食べ放題!)。
私が2時間後に現場を再訪しても、鳥が1羽も魚を捕食しに来てないのが不思議でした。
近づく私を警戒して逃げてしまったのかもしれません。
関連記事▶ 水門の支柱天辺から飛び立つノスリ(野鳥)
0 件のコメント:
コメントを投稿