2021年7月中旬・午後12:15頃・くもり
堤防路から水辺に降りる緩やかなスロープの舗装路を散歩する大型のアメリカザリガニ♀(Procambarus clarkii)を見つけて驚きました。
雨上がりに湿地帯から上陸して、こんな上までスロープを自分の脚で登って来たようです。
ザリガニは鰓呼吸ですが、鰓が濡れていれば陸上でも呼吸が可能なのです。
私がカメラを持って近づくと、左右のハサミを同時に高々と振り上げて威嚇してきます。
関連記事(1年前の撮影)▶ 干上がった小川の土手に巣穴を掘って隠れるアメリカザリガニ
持っていたビニール傘の先で突こうとすると、ザリガニはハサミで反撃してきます。
しかし反応がいまいち遅いので、怖くありません。
アメリカザリガニはハサミで私を牽制しながら、じりじりとスロープを後退し始めました。
アメリカザリガニを仰向けにひっくり返す度に、ジタバタ暴れてから5対の脚および尾を使って自力で起き上がりました。
起き上がった後は威嚇姿勢(ファイティングポーズ)を続けています。
隙を見てザリガニの頭胸甲の側面を左手で摘んで一時捕獲しました。
ハサミで指を挟まれないように注意しながら、腹面や側面を接写。
腹面の腹肢をよく見ると、この個体は♀と判明しました。
囚われたアメリカザリガニ♀はハサミが使えなくても腹肢を背側に回して私の指を払いのけようとしています。
左右のハサミを高々と持ち上げて威嚇誇示した際に、バランスを崩して自ら転ぶことがありました。
それでもすぐに自力で起き上がります。
15cm定規を横に置いて採寸しました。
ザリガニの目の前に私が薄い定規を差し出しても、なかなかしっかり挟んでくれず、挟む力も弱いです。
武器としては見掛け倒しでした。
ハサミを閉じた状態で隙間ができるのが♀の特徴の1つなのだそうです。
私がしつこく構ったせいで、アメリカザリガニ♀は顔の左側からブクブクと白い泡を吹き始めました。
この位置に鰓があるのかな?
撮影後はスロープの下に広がる湿地帯に戻してやりました。
(今後、外来種のアメリカザリガニは駆除の対象となりそうです。)
0 件のコメント:
コメントを投稿