2015年7月上旬
民家の板塀の上にスズメ(Passer montanus)の巣立ち雛が並んで親鳥が給餌に来るのを待っています。
▼関連記事
巣立ち雛に給餌するスズメ(野鳥)
シーン1:
飛来した親鳥が2羽の幼鳥の間に止まったものの、給餌しませんでした。幼鳥が催促しても、少し離れた位置に飛んで逃げました。
これは親鳥の給餌拒否なのでしょうか?
そもそも餌を咥えていなかったので、ただ単に幼鳥の様子を見に来たついでに少し休みたかったのでしょうか?
親鳥と思った個体をよく見ると頬の黒班は濃いものの、嘴の付け根は未だ黄色っぽいので、実は成鳥ではなく若鳥なのかもしれません。
シーン2(@0:45〜):
画面中央の幼鳥aの左隣に別個体の幼鳥bが飛来しました。幼鳥aが反射的に餌を催促しても、親鳥ではないので当然無視されます。
幼鳥bは自力で何かを採食してきたようで、嘴から種子?を落としました。
それに気づいた幼鳥aはbにどんどんにじり寄り、欲求不満からbの足元を嘴で啄んだり、しつこい嫌がらせを始めました。
相手の体をつつきながら板塀上をどんどん左へ押し込んでいきます。
「あっちに行け!」と離れて欲しいのではなく、押し相撲のように圧力をかけています。
ニワトリの群れで見られるようなつつきの順位がスズメの兄弟姉妹間にもあるのですかね?
bは幼鳥aを飛び越えて向こう側に移動しました。
相互羽繕いを始めたように見えたので、和解したのかと微笑ましく見守っていたら、なんと幼鳥bはaの目を狙ってつつこうとしていました。
兄弟がふざけて遊んでいるようで実は深刻な暴力沙汰(いじめ)なのかもしれません。
幼鳥bは一方的に虐められるばかりで、反撃しませんでした。(無抵抗)
しかし本当に身の危険を感じたら飛んで逃げるはずです。
どうやら幼鳥aはかなり根に持つタイプのようです。
よほど空腹で気が立っていたのでしょうか?
食い物の恨みが恐ろしいのはスズメの世界も同じようです。
ようやく気が済んだのか、2羽が少し距離を開けました。
羽繕いすると幼鳥aは飛び去りました。(地面に飛び降りた。)
0 件のコメント:
コメントを投稿