2015/09/03

初ワーカーが羽化したキボシアシナガバチ夜のコロニー【暗視映像】



キボシアシナガバチ巣の定点観察@柳#2

(記事を書く順序を間違えてしまいました。)
▼前回の記事
柳の枝先で初期巣を造るキボシアシナガバチ創設女王
2015年7月上旬・深夜23:11〜23:27

柳(樹種不詳)の枝先に営巣したキボシアシナガバチPolistes nipponensis)の初期巣を見つけてから3日後の夜、様子を見に行きました。
赤外線の暗視カメラで撮影すると、ワーカー♀(長女)が1匹羽化していました。
創設女王による単独営巣期を無事に乗り切り、一安心。

在巣の蜂は巣盤の死角に隠れていました。
天井部にもう1匹います。
1匹が育房点検に降りて来ました。
幼虫と口移しの栄養交換を行った、ように見えました。
巣盤中央部の育房はほとんど繭キャップで塞がれています。

巣盤下面から観察すると、外側の育房は作りかけで卵や幼虫が見えます。
暗視映像は白黒なので、創設女王とワーカーの区別ができません。

白色LEDを点灯すると蜂は翅を半開きにして警戒姿勢になりました。
複眼が黒い個体は羽化して間もない新ワーカーです。
巣柄にしがみついている別個体は複眼が褐色なので(若くない)、創設女王と判明しました。

暗視モードに戻すと、安心して育房の点検、身繕いや栄養交換を繰り返しています。

つづく→#3:夜のキボシアシナガバチは襲ってこない?【暗視映像】


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