2017/12/13

ヤナギハナガサの花蜜を吸うツマグロヒョウモン♀



2017年8月中旬

平地の民家の裏庭に咲いたヤナギハナガサ(別名サンジャクバーベナ)の群落でツマグロヒョウモン♀(Argyreus hyperbius)が訪花していました。
開いた翅を軽く上下しながら吸蜜しています。

本来ツマグロヒョウモンは南方系の蝶ですけど、近年の地球温暖化の影響で、ここ北国(豪雪地帯)でも毎年平地で普通に見かけるようになりました。
幼虫の食草になるパンジーを庭で栽培している家が増えたのかもしれません。
これまで♂は何度か撮影してきました。

▼関連記事 
セイヨウタンポポの花蜜を吸うツマグロヒョウモン♂ @2016年11月上旬 
ツマグロヒョウモン♂がリョウブで訪花吸蜜 @2012年8月下旬 
飛べ!ツマグロヒョウモン♂【ハイスピード動画】 @2012年10月下旬

一方「ツマグロ」の名前の通り翅表が美しい♀を見るのはこれが初めてで、とても嬉しい出会いでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


【追記】
 前翅の端が黒色の(ツマグロヒョウモン:しぐま註)♀は、毒をもつカバマダラというマダラチョウに擬態しているといわれる。どちらも比較的暖かい地域に生息する。(p97より引用)
近年の温暖化でツマグロヒョウモンの生息域が北進していますが、カバマダラは当地で一度も見たことがありません。
したがって、ここ北国の野鳥は毒蝶を食べたことがないので、ツマグロヒョウモン♀も平気で捕食してしまうと考えられます。


2017/12/12

モミの樹幹で羽繕いするアオサギ(野鳥)



2017年8月上旬・午後17:35〜17:49

池の畔の崖の上におそらくモミと思われる針葉樹の高木がそびえ立っていて、その樹冠に一羽のアオサギArdea cinerea jouyi)を発見。
樹上で池を見下ろしながら、念入りに羽繕いしたり、足で頭を掻いたり(@4:19、5:35、7:49)していました。
風でなびく羽毛が夕日を浴びて美しいですね。

枝上でゆっくりと向きを変えた後で、目の前のモミの葉の束を嘴の先で甘噛みしました。(@5:05)
何か虫を捕食しようとしたのかもしれませんが、手持ち無沙汰の暇つぶしかもしれません。

鷺山やコロニーという感じではなく、近くに他の個体は見当たりませんでした。
アオサギがこのままここに塒入りして夜を過ごすのか興味があったのですけど、他に用事があったために観察を打ち切りました。

※ 動画編集時に冒頭のみ自動色調補正を施しています。



ミゾソバを訪花するイネキンウワバ?(蛾)の羽ばたき【ハイスピード動画】



2016年10月上旬


▼前回の記事ニホンハッカの花蜜を吸うイネキンウワバ?(蛾)

湿地帯の遊歩道沿いに咲いたミゾソバの群落で夕方に、おそらくイネキンウワバPlusia festucae)?と思われる蛾が訪花していました。

羽ばたきながら吸蜜する様子を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
吸蜜中も休みなく羽ばたき続けていますが、花に足がかかっているので、ホバリング(停空飛翔)ではありません。

蛾を同定するためにはストロボを焚いて羽ばたきを止めた写真を撮る必要があります。
しかし、シャッタースピードの設定を間違えてブレブレの写真しか撮れず逃げられてしまいました。
私の撮影スタイルはどうしても動画優先なので、被写体に逃げられないうちにいつ写真を撮るか、採集すべきか、動画を切り上げるタイミングの見極めにいつも悩みます。



ランダムに記事を読む