2022/06/23

若いニホンザルの優劣行動:雪山でマウンティング、木登り、木揺すり誇示

 

2022年1月上旬・午前10:55頃・晴れ 

雪山を遊動する2頭のニホンザルMacaca fuscata fuscata)が出会うと、1頭が相手の背後から迫り、マウンティングしました。 
マウントした♂が腰をスラストしてないので、交尾行動ではなく群れ内での順位や力関係を確認するためのマウンティングでしょう。
関連記事(2、7年前の撮影)▶  
収穫後のリンゴ園で交尾するニホンザル♀♂ 
野生ニホンザルの交尾
この時期はもうニホンザルは発情しておらず、交尾しないはずです。 
2頭とも股間の外性器や尻が赤く膨らんでいませんから、性的に未熟な若いペアのようです。
短いマウンティングが済むと、優位の♂が左へ、劣位の♀(?)が右へと別れました。 
大雪が積もった林床で各々が落枝を採食したり、のんびり休憩したりしています。 

優位の♂がふと見上げる視線の先を追うと、いつの間にか劣位の♀が落葉樹によじ登っていました。 
下から追いかけるように優位♂も登ってきました。 
逃げるのを止めた劣位♀に追いつくと、軽く噛みついたように見えました。
樹上で伏せて服従の意を示していた劣位♀の背中を優位♂が踏みつけながら追い越したのにはちょっと驚きました。 
樹上での変則的な形のマウンティングなのかな?
よほど優劣関係を力で示したいのでしょう。

落葉樹の梢に登った優位♂は、二股の枝を両手で掴みながら揃えた両足で飛び跳ねて幹を激しく揺らしました。 
これは近くでしつこく撮影している私に対する威嚇の誇示行動(ディスプレイ)と思われます。
関連記事(7、11年前の撮影)▶  
野生ニホンザルの木揺すり行動(威嚇誇示) 
クリ樹上で威嚇誇示する野生ニホンザル
一連の映像をどこからどこまで切り取るべきか、このブログ記事や動画に何とタイトルを付けるべきか、ちょっと悩みました。 
前後の文脈であったり群れ内での2頭の関係性も考慮しないといけませんが、素人には手に余ります。 
短いマウンティングと樹上の踏みつけ行動は2頭間の優劣行動だと解釈しました。 






0 件のコメント:

コメントを投稿

ランダムに記事を読む