2020年12月上旬・午後14:00頃・くもり
私が晩秋/初冬の里山で林道を歩いていると、横の茂みから得体の知れない鳴き声やガサゴソと足音が聞こえました。
まさかツキノワグマではないよな?と思いつつも、近接遭遇に備えて念の為に護身用の強力な熊よけ催涙スプレーを素早く取り出して構えながら、動画に撮り始めました。
笹薮の奥に潜んでいたのはヤマドリ(亜種キタヤマドリ:Syrmaticus soemmerringii scintillans)でした。
残念ながら動画を撮り始めるのが少し遅れてしまい、ヤマドリの鳴き声(ペアの鳴き交わし、地鳴き)は録音されていませんでした。
1羽のヤマドリが路上の私に気づくと笹薮から大きな羽音で勢いよく飛び立ちました。
下り坂の林道に沿ってスーッと滑空し、左カーブを道なりに曲がって姿を消しました。
私の経験上ヤマドリはペアで活動することが多いのですが、しばらくすると予想通り、同じ藪の中から別個体も飛び出してきました。
山中でヤマドリを1羽見つけたら近くにもう1羽居ると思って、動画を撮り続けるのが吉です。
1羽目よりも斜面の高い位置から飛び立ったので、2羽目はより高く飛びました。
パートナー(1羽目)の後を追うようにほぼ同じ飛行ルートを辿り、滑空して行きました。
キジと異なり、ヤマドリは2羽ともに飛びながら大きな警戒声を全く発しませんでした。 (繁殖期なら鳴くのか?)
それ以上多くのヤマドリは茂みから飛び出してきませんでした。
ヤマドリ2羽の飛翔シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
ようやくヤマドリの飛翔シーンをしっかり撮れて嬉しいです。
残念ながら性別は見分けられませんでした。
おそらく♀♂番 ではないかと思います。
高木清和『フィールドのための野鳥図鑑―野山の鳥』でヤマドリについて調べると、
鳴き声:クッ、クッ/クゥー、クゥー/コッ、コッ、コッ/コッコッコ、クックッ(つがいで行動中、小声で)。(中略)冬季は♂♀別に行動する。(中略)体に比して短く丸っぽい翼で、大きな羽音をたてて飛び上がり、低いほうへ滑空する。 (p32より引用)とまさに私が観察した通りの飛び方でした。
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