2020年7月下旬・午後16:30頃・くもり
腐った残渣(田畑に捨てられる作物のクズやキズもの)から食物連鎖で独自の生態系が生まれているので、定点観察に通っています。
カボチャ腐果の表面には白カビも生えていました。
この日は、カボチャ腐果の下にハネカクシの一種が潜り込んで、何か白っぽい小さな塊を食べていました。
黒い体に短い赤茶色の短い鞘翅があります。
カボチャ腐果から発生したキイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)やコウカアブ(Ptecticus tenebrifer)の幼虫(ウジ虫)や蛹を捕食しているのか、それとも腐果の欠片を採食しているのか、映像からでははっきり分かりません。
正面を向いてくれないので、口元がよく見えないのです。
食後のハネカクシは念入りに顔を拭って化粧しています。
ハネカクシの食性について調べると、
微小なアリ(種名不詳)も多数、腐ったカボチャの上を徘徊しています。
食性も非常に多様である。亜科によってその傾向は異なるが、多くの種は昆虫その他の無脊椎動物を捕食する肉食性である。また植物遺骸を食べるものや、糞食・藻類食(セスジハネカクシ亜科など)、菌類食(オオキバハネカクシ亜科・シリボソハネカクシ亜科など)の種類も少なくない。このような多様な食性から、本科の昆虫は高等植物の生体組織以外はほとんど何でも食べるとも言われる。(wikipediaより引用)
▼関連記事(6年前の撮影:今回の種類と似ている?)
ウジ虫を捕食するハネカクシの一種
【追記】
図鑑『くらべてわかる甲虫1062種』で絵合わせすると、おそらくアカバトガリオオズハネカクシ(旧名アカバハネカクシ;Platydracus brevicornis)だろうと判明しました。
ときどき得体の知れない甲虫の幼虫?(黒い。腹端に1対のトゲ。ハサミムシ?)も素早い動きでカボチャ腐果の下に潜り込みました。
ときどき画面を高速で横切る黒いアブは、おそらくコウカアブ(Ptecticus tenebrifer)だろうと判明しました。
腐ったカボチャの周囲を数匹が忙しなく飛び回っています。(求愛行動? 探雌飛翔?)
辺りにはニイニイゼミ♂による単調な蝉しぐれがシャーーーーー♪と絶え間なく響き渡っています。
たまにヒグラシ♂♪も参加して、カナカナカナ…♪と鳴いています。
※ スギ林はただでさえ薄暗い上に、夕方に撮ったので、少し画質が荒くなりました。
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