2019年4月下旬
▼前回の記事
池の止まり木から一斉に飛んで逃げるゴイサギ幼鳥とササゴイ成鳥(野鳥)
長い動画なので、本編の前にハイライトのシーンを1/5倍速のスローモーションでお見せします。
池の畔に来たササゴイ(Butorides striatus amurensis)は水中に魚影を認めたようで、ゆっくり忍び足で石垣を下りて水際まで来ました。
岸辺に置かれた大きな岩に乗って水面を見つめ、獲物を待ち伏せしています。
やがて嘴を素早く一閃し、水中の獲物を捕らえました。(@2:15)
獲物は小魚というよりも水生昆虫のような気もしますが、遠くてよく見えません。
しばらくすると、漁場を変えました。
水際の石垣をへつり、少し移動します。
そして再び嘴を水中に突っ込み、小魚を見事に捕食しました。(@3:39)
黒っぽい小魚が嘴に挟まれてピチピチと暴れています。
ササゴイはそのまま獲物を丸呑みしました。
その後は池の背後の崖を登り始めました。
どこに行くのかと思いきや、灌木を回り込んで少し離れた石垣から再び水際に下りました。
漁場を変えて改めて次の魚を狙います。
目の前の水面から鯉が浮かび上がっても、ササゴイは無反応でした。(@)
辛抱強く待ち伏せした後で、頭から勢い良く池の中に突っ込んで小魚を見事に捕食しました。(@6:55)
銀色に光る小魚が嘴に挟まれて暴れています。
すぐに獲物を飲み込みました。
カワセミのように、暴れる魚を食べる前に叩きつけて殺したりしませんでした。
急に胸部と冠羽を同時に膨らませたのは、どんな意味があるのでしょう。(@7:14)
最後は引きの絵にすると、満開に咲いた桜の花が池の水面に映っていて、のどかな春の美しい風景が拡がっています。
ササゴイの漁を初めて観察しました。
3回とも食後に嘴を水でゆすがない点が興味深く(アオサギやダイサギとの違いで珍しく)思いました。
ササゴイと言えば、熊本県水前寺成趣園周辺の個体群が、水面に生き餌の虫や疑似餌の物体(木の枝や木の実など)を落として、近づいてきた魚を捕食することが知られています。
この有名な「道具を使った狩り※」を是非とも自分の目で観察してみたいのですが、今回の個体は単純な漁しかやりませんでした。
当地のササゴイ個体群には高度な漁の仕方は伝来していないようです。
経験豊富なごく一部の成鳥しかマスターしていないのかもしれません。
(※ ヒト以外の動物では知能の高いチンパンジーやカラスぐらいしか報告されていません。)
明るい日向で見ると、ササゴイ成鳥の虹彩はオレンジ色でした。
後頭部の長い冠羽はしっかり生えています。
wikipediaによるとササゴイは
「繁殖期には眼先が青くなり、後肢の色彩が赤みを帯びる」らしいので、この成鳥は未だ繁殖期に入ってはいない(性成熟していない)ことが分かります。
つづく→池の畔から飛び去るササゴイ成鳥(野鳥)
ササゴイ(野鳥)@池畔+魚捕食 |
ササゴイ(野鳥)@池畔+魚捕食 |
ササゴイ(野鳥)@池畔+魚捕食 |
ササゴイ(野鳥)@池畔+魚捕食 |
ササゴイ(野鳥)@池畔+魚捕食 |
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