ヒオドシチョウの飼育記録#14
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羽化直後に蛹便を排泄するヒオドシチョウ
2015年6月上旬・室温25℃・湿度45%
午前中に羽化したヒオドシチョウ(Nymphalis xanthomelas japonica)個体c無印は昼頃になるといつの間にか止まり木から離れ、レースカーテンに止まっていました。
ようやく翅や体が充分に固まったのでしょう。
走光性があり、明るい窓際へ向かって飛んで行きました。
記念すべき初飛行の瞬間を(無理に飛び立たせるのではなく)自然な状態で動画に記録するのはなかなか難しそうです。
翅を開閉しながらカーテンをよじ登ります。
逆光では翅表の美しい紋様がよく見えないため、ビデオカメラ内蔵の白色LEDを点灯しました。
ところが眩しい光を近づけられた蝶は、興奮したように暴れてしまいます。
この辺りが動画撮影の難しさで、美しい写真を撮るだけなら逆光でもフラッシュを焚けば簡単です。
しかし動画となると、補助照明のせいで不自然な行動になってしまうのでは本末転倒になってしまいます。
レフ板は使ったことがないのですけど、蝶を怖がらせてしまうのは一緒でしょう。
手に乗ってもらおうと蝶の目の前に指を差し出したのですが、落ち着かなく羽ばたくばかりで上手くいきませんでした。
最後は窓を開けて放蝶しました。
(近所で採集してきた幼虫を育てた場合は放蝶しても問題ないというのが私の個人的見解です。)
つづく→#15:ヒオドシチョウの羽化(左右の口吻が結合する様子)
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