2015年6月上旬
堤防に咲いたウツギの群落に絡み付いて伸びるクズの蔓にオジロアシナガゾウムシ(Mesalcidodes trifidus)の♀♂ペアを見つけました。
♂をおんぶした♀が葛の蔓を右往左往しています。
体長は♀>♂。
「交尾中」と言いたいところですが、マクロレンズで接写してみると、マウントした♂の交尾器は結合していません。
おそらく♀が産卵するまでライバル♂から♀を守る交尾後ガードなのでしょう。
♀は口吻を茎に突き刺してはいません。
もう少し粘ったら産卵まで観察できたかもしれません。
クズの茎に螺旋状に穴を開けて卵を産む。幼虫はその中で育ち、その部分はふくらんで虫こぶになる。(wikipedia:オジロアシナガゾウムシより)
本種の生活史については『カラー自然シリーズ47:ゾウムシ』に詳しい。
♂をおぶった♀が、クズの茎に、らせん形の長いきずをほりあげました。♀が産卵のためのきずをほりはじめると、どこからか♂が飛んできます。茎のきずからでるにおいが、交尾相手の♂をひきよせるのかもしれません。(p12より)
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