2013/01/06

ヒトに興味津々のニホンカモシカ



2012年9月下旬

雑木林を離れスギ植林の細い山道をマタギ(猟師)のように足音を忍ばせて登っていると、目の前で獣が急に立ち上がり蹄の音を立てました。
座って休んでいた(反芻?)カモシカが驚いて立ち上がったのでしょう。
私はその場で静止して撮影開始。

しばらくフリーズしていたカモシカも、やがて鼻を上げて風の匂いを嗅ぎ始めました。
身じろぎもせず耳だけを神経質に動かしています。
3〜5mぐらいの距離でしょうか。
やがてカモシカは意を決したようにこちらに数歩近づいて来ました。
よそ見をしたり身震いしたり。
右後脚で右耳の後ろを掻いたりしています。
好奇心旺盛なのか近眼なのか、無邪気にどんどん近寄ってきます。
野鳥を撮るつもりで装着していたテレコン(望遠レンズ)では撮れなくなるほどの至近距離で対峙。
慌ててテレコンを外すと、カモシカは聞き慣れない物音に驚いたのか身を翻して道を外れ横の茂みに逃げ込みました。
もし私が我慢してじっとしていたら体に触われたかもしれません。
個人的なカモシカとの最接近記録を更新しました。

すぐに立ち止まって茂みの奥からこちらの様子を窺っています。
つづら折れの山道をゆっくり静かに進むと再会。
山道をゆっくり登り森に入る後ろ姿が撮れました。
股間を見ても私には性別が分かりませんでした。

今回のニアミスの間、カモシカは珍しく鼻を鳴らしましせんでした。
こちらからカモシカの鼻息威嚇を真似てフシュフシュ♪呼びかけてみても反応ありませんでした。




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