2023年3月上旬・午後23:25頃
里山の急斜面で2月に発生した雪崩によって、膨大な量の巨大な雪塊が渓谷をすっかり埋めてしまいました。
それでも雪崩跡を渡って渓谷の対岸に行き来している野生動物の足跡があったので、自動撮影カメラを設置してみました。
ある晴れた深夜に冬毛のニホンノウサギ(Lepus brachyurus angustidens)が此岸(谷底を流れる雪解け水からすると右岸)に現れました。
雪面の匂いを頻りに嗅ぎ回っています。
歩き回ってもノウサギの足が雪面に潜りません。
気温が低くて雪面が固く凍っているようです。
此岸の雪面にはスギの落葉落枝が散乱していたのに、ノウサギはスギの葉を食べませんでした。
スギの落葉と言っても枯れ葉ではなく、常緑のまま枝葉ごと雪の重みで折れてしまうのです。
ニホンノウサギはあまり躊躇すること無く、身軽にピョンピョン跳んで雪崩跡を横切り、対岸に達しました。
対岸(左岸)を右へ移動するノウサギの目が白く爛々と光って見えます。
※ 対岸に渡った後の後半は、動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。
カモシカと比べてノウサギは体重が軽いので、雪渓の底に潜む空洞やクレバスを踏み抜いて落ちるリスクが低いのです。
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