2022年8月中旬〜下旬
トレイルカメラ2台で監視している里山のスギ林道で大事件が記録されていました。
シーン1:8/21・午前1:53・気温21℃
深夜に1匹の野ネズミ(ノネズミ)が林道を右にチョロチョロと走り去りました。
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。
タヌキやアナグマが共有している溜め糞場sで糞に含まれる種子を採食しに来た、という訳でもなさそうで、単なる移動経路なのでしょう。
シーン2:8/20・午後23:12・雨
2時間40分前には雨が降っていました。
同じ地点の林道を逆側から狙う別のトレイルカメラで記録された暗視映像です。
画面下の赤い矢印に注目して下さい。
下草に覆われた林道で何か生き物が暗闇で動いています。
フクロウ(Strix uralensis)が暗闇の林床で獲物を捕らえた直後らしく、その場で捕食していました。
狩りの瞬間が撮れてないのが、つくづく残念です。
フクロウは雨が降る夜でも構わず狩りをすることが分かりました。
餌食となったのはおそらく野ネズミでしょう。
ようやく見えたフクロウの横顔に羽角(耳羽)が無いので、ミミズクの仲間ではありません。
飛び立つシーンを1/3倍速のスローモーションでリプレイ。
身を屈めた反動を利用して飛び去りました。
スローモーションを見直すと、獲物を嘴に咥えたり足で掴んだりして巣に持ち帰ってはいないことが分かります。
その場で食べ尽くしたようです。
離陸の際にフクロウの羽ばたきに煽られて周囲の下草が激しく揺れているのに、フクロウの羽音はほとんど聞き取れません。
フクロウの羽毛は静音性に優れていることがよく分かります。
(今回は雨音にかき消されたのかもしれません。)
この山森でフクロウが生息しているとは知りませんでした。
鳴き声♪を聞いたこともありません。
フクロウの営巣地(樹洞)を見つけたいものです。
フクロウが吐き出したペリットを回収できれば、捕食した小動物の骨が回収できるはずです。
夜に現場入りしてフクロウを調査してみたくなりますが、ツキノワグマと出くわすと危険なので無理はできません。
※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。
フクロウの羽音が聞き取れるように、音声を正規化して音量を強制的に上げています。
狩りに失敗した例も後日トレイルカメラで撮れていました。
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