2020年9月下旬・午後13:40頃・晴れ
黄色いマルハナバチなので一瞬クロマルハナバチの雄蜂♂かと思いきや、後脚の花粉籠に橙色の花粉団子を付けていたので、採餌中のワーカー♀と分かりました。
メドハギの蝶形花に正当訪花すると、長い口吻を伸ばして吸蜜しています。
メドハギの白い花弁に紫色のハニーガイド(蜜標)があり、マルハナバチはそれを目印にして訪花するのでしょう。
『岩波生物学辞典第4版』によると、
ハニーガイド [英honey guide 独Saftmal] 【同】蜜標,蜜しるべ 多くの花に見られる,蜜の分泌部位を目立たせるような特別な色彩配置.他と異なる色や花被にある斑点や模様があたかも分泌部位を指示するような配列が見られる.これが訪花昆虫が蜜に到達するのを助ける機能を果していることは,実験的にも証明されている.なお,植物種によっては,ハニーガイドが可視部の色でなく紫外線反射率のちがいによって生じている場合もあり,また局部的な匂いによるハニーガイドもありうると考えられる.ミヤママルハナバチとメドハギの組み合わせは初見です。
私のフィールドで、ミヤママルハナバチは滅多に出会えないレア種です。
きちんと調べた訳ではありませんが、生息地が山地の中でも一部に限局されてる印象です。
不思議なことに、この日の山行では他の種類のマルハナバチを全く見かけませんでした。
複数個体(2匹?)を撮影。
あまりにも忙しなく飛び回るので、試しにスポーツモードで撮影してみました。
ピントを合わせる間もなく次の花へ飛び去ってしまうため、蜂を追いかけながらの撮影には難儀しました。
砂利道に沿って自生するメドハギ群落の中で、ミヤママルハナバチ♀の訪花ルートに規則性は感じられませんでした。
素人考えでは、群落の端から順に訪花した方が効率良く(無駄なく)蜜源を巡回できると思うのですけど、マルハナバチの流儀は違うようです。
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